昨日(おとといだったかも)
イギリス、2020年新年度予算が発表されました。
国会も報道も、コロナ対策の予算に時間が割かれていましたが、
私が注目したいのは、「タンポン税、廃止」。
イギリスの消費税は、息も止まる20%。
なんですが、
どれもこれも20%というわけではなく、
人間が生きていく上で、
どーしても必要なもの、
例えば、食料品、オムツ、子どもの衣類、書籍類、郵便料金、などなど
これらは、消費税0%です。
そして、軽減税率で5%のものも多くあります。
その1つが、女性用の生理用品。
でもこれって、女性が生きていく以上、どーしても必要なものだから、
税率0%でいいんじゃないの?という議論が長年ありました。
しかし、
イギリス国民・イギリス議会が、税率0%にしたいと思っても
できない壁があったのです。
それが、EUでの取り決め。
EU加盟国同士の取り決めによって、
勝手に女性用生理用品の税率を0%にすることができませんでした。
離脱派が主張していた
「自分の国のことを、自分で決められない」
というのは、具体的にはこういうことを指します。
イギリスとEUとの(長年の)交渉で、
2022年以降に、
女性用生理用品の税率を0%にできることにはなっていたんですが
イギリスが離脱しちゃったので、
2021年より、女性用生理用品に
消費税がかからないことになりました。
私は、離脱派ではなかったですが、
これはBrexitの恩恵だなと思います。
ちなみに、
いわゆる「タンポン税」がない国というのは、結構あります。
さて、そこからさらに1歩進んでいるのが、
スコットランド。
すでに、学校などでは
無料で生理用品が提供されています。
スコットランド政府が予算をつけて
買い取って、学校に配布しています。
私が将来、チビ子に生理用品を買ってやることはないでしょう。
先日、スコットランド議会で、
学校に通う生徒たちだけではなく、
それを必要とする全ての女性に製品が無償提供される法律が可決。
来年2021年2月からの施行だったと思います。
必要期間は、もうきっと何年もないですが
私も、来年からは無料提供のものを利用されてもらおうと思います。