私の仕事はCRC

アトピー性皮膚炎の治験を担当しています

(治験というのは、新しい薬を世の中に送る出す仕事です。くわしくはこちら↓)
これもまたグローバル治験で大変

患者さんは電子日誌というものを持たされて、
毎日かゆみの状態や睡眠がとれたかなどの質問に答えて入力するんです。
毎日かゆみの状態や睡眠がとれたかなどの質問に答えて入力するんです。
その情報は海外のサイトに送られ、管理されています。
私もアクセスすれば、そのサイトの情報が見れるようになっています。
今日も私の担当の患者さん、ちゃんと入力してくれているな~
とか、あっ、最近かゆみが強くなっている、辛そうだな~とか・・・
それはシステムはとてもいいことなんですが
この電子端末が問題なんです 

スマホの3倍、いや5倍くらいの厚みのある黒くって四角いものです。
こんな感じ~
こんな感じ~
どこの国で作られたものなのかよく分かりませんが、
しょっちゅう不具合がおきてアラート
が

ピュルリルりルリル~
ピュルリルりルリル~





けっこうけたたましい音で鳴るんです

早くその不具合を解決してあげるのも私の仕事。
治験を依頼している製薬会社にまずは問い合わせ。
「その端末を管理しているサポートセンターが
海外にありますのでそちらに直接問い合わせて下さい。
海外にありますのでそちらに直接問い合わせて下さい。
大丈夫、日本語も対応できますので」
なあんだ、良かった 

海外に電話をかけるのがまた一騒動

慣れないので、番号をプッシュしてみたものの
発信音なし・・・
何度もやり直ししながらやっとの思いで通じた!
プルルルルー プルルルルルー
「Japanese Please!!」
まずはすかさず日本人を呼び出す。
相手に話す隙を与えないように・・・
しばらく待って男の人が出てきた。
「はい、お待たせいたしました。テクニカルサポート担当のテイです」
ん?テイ?ケイ?ヘイさん

日本人が出てくれることを期待していたのに、どうやら中国人かなにか
アジア系の人らしい

明らかにへんなイントネーション

日本語は一応通じるけど、ゆっくりはっきり言わなきゃ聞き取ってもらえない感じ

こちらまでつられてヘンな発音になってしまう
「あのう・・・〇〇〇〇1番さんに使っている端末の調子が悪いんですけど・・・
「あのう・・・〇〇〇〇1番さんに使っている端末の調子が悪いんですけど・・・
画面をタップしても反応しなくて次の画面に進めず、
リセットもできないし、次の試験に移る手続きをしたいのもできないんです。
手順書を見ても解除のしかたが分からなくて・・・」
リセットもできないし、次の試験に移る手続きをしたいのもできないんです。
手順書を見ても解除のしかたが分からなくて・・・」
などと言うことを伝えたいのですが、どうも言葉が思うように伝わらない

思わずジェスチャーを加えながら説明するも電話だから見えるわけないし

そしたらテイさん、たどたどしい日本語で
「少々お待ち下さいませ・・・」
それから約5分程度、ず~っと待たされた
どうやら、英語で他の誰かと話しているか、マネージャーに電話しているらしい。
その間にも電子端末のアラートがなり続ける・・・
ピュルリルりルリル~




タップしたら止まるんですけど、5分放置していたらまた鳴るんです

・・・テイさんの回答が戻ってきた!
どうやら私の言った意味が伝わっていない・・・

だから、手順書どおりやってもリセットできないからこうやって電話しているんですけど・・・
もう一度同じ説明をする
ヘイさんに、また待たせられる。今度は10分くらい。
ピュルリルりルリル~




私が不在の時も同僚がアラートを止めてくれます。
あ~また宮井さんが鳴らしてるわ~~~しようがないねぇ~~~って

・・・そしてテイさん、やっと電話に戻ってきた。
「宮井さん。英語はどうですか?
私も入りますから3人で話しませんか?
このままの電話で会話を切り替えることができますが・・・」
え~~~っ!!!
英語~~~~~?!

英語~~~~~?!


しかもこんな仕事の内容を本物のネイティブの人と話すなんて無理~~~~~~!
ぜったい無理~~~~~!!
ぜったい無理~~~~~!!

「ごめんなさい、私英語だめなんです」
断ってしまった・・・
あ~あ、ごめんなさい。ホントに情けない
こんな時に勇気を出して話してみたらいいのに

こんな時に勇気を出して話してみたらいいのに
いやいや、私の中2レベルで会話に登場したって相手に迷惑がかかるし
日本人ってバカだと思われるかもしれないし
ぜったいだめ

そんなこんなで、直接話せばすぐ解決できたトラブルも、
何時間もかかってテイさんの力を借りてやっと解決できたのでありました~
汗びっしょり・・・

アトピー性皮膚炎の方を何人も担当させていただきました。
患者さんから教えていただく一言一言は私にとってとっても貴重です。
早く、この方たちの苦しみを軽減できる薬ができるといいな、と思います。
そのための新薬を創るという大きな大きなプロジェクトですが、
私もその小さな端くれとして参加させてもらえていること
私もその小さな端くれとして参加させてもらえていること
とっても嬉しく思います。
日々みなさまに感謝しています。ありがとう
日々みなさまに感謝しています。ありがとう

頑張らなくっちゃ。
苦手な英語と格闘しながら・・・
