大きくなったと、また涙 …
ゴリ君が大学を卒業をした時から
長女とは、遠距離恋愛になりました。
ゴリ君のご実家に、二度目にお邪魔をした時には
長女用のお茶碗とお箸が用意をされていて
仕事の休みが全く合わない二人のために
いつ来てくれても構わないからと言って
家の合鍵を、長女に渡してくださいました。
実家近くの海でプロポ-ズをされて
OKをもらったよという報告に
お父様が小さくガッツボ-ズをして
とても喜んでくださったことを
長女が教えてくれました
やがて結婚して妊娠し、里帰り出産をする長女を
心配だから一人では帰せないと
夫婦二人で付き添って送ってきてくださった時
長女の真っ赤なキャリ-バックを
照れることもなく引っ張って
改札口を出てこられたお父様の姿を
私は今でもハッキリと覚えています。
娘を大切にしていただいて …
小さい頃、僕はお母さんと結婚をするのだと
ニコニコと宣言をしたミニゴリに
ミニ君は、お母さんとは結婚はできないよと
私が言うと、どうして?と聞いたので
お母さんは、お父さんと結婚をしているから
もう別の人とは結婚ができないのだと教えたら
可哀そうなくらいションボリしたのですが
この前、我が家に来た時に、その話をしたら
結婚なんて考えたこと無いと照れたので
続けてちょっと、意地悪なことを言ってみました。
ミニ君!いつもお父さんから、落ち着きなさい!
お喋りをしないで、早くご飯を食べなさい!
って言われているけど
学校では、ちゃんと静かに席に座って
先生の言うことを聞いている?
うん!ちゃんと聞いているよ!
本当に?本当かな?信じてもいいのかな?と
からかって笑ったけれど …
葬儀の日。足をブラブラしたり
隣の椅子に足を乗せたりしていたイトコの横で
背筋をまっすぐに伸ばして静かに座って
時々、右手の甲で涙をゴシゴシ拭いている後ろ姿が
私の知るミニゴリとは違って見えて
じいちゃんのことが、本当に大好きだったのだと
改めてよく分かって、泣けたけど …
あれは何年前のことだったでしょうか …。
ミニ君!男の人と女の人だと
男の人の方が力が強いでしょ!?
だから力が強いミニ君が
お姉ちゃん達のことを守ってあげてねと話したら
お母さんと ばあちゃんは ?と言ったので
お母さんのことは、お父さんが守るし
ばあちゃんのことは、じいちゃんが
守ってくれているからと返事をしたら
本人、う-ん…と考えた後に言いました。
分かった!
僕とお父さんと、◇のじいちゃんと▲のじいちゃんが
お母さんとお姉ちゃん達と
◇のばあちゃんと▲のばあちゃんを
四人で守ったらいいんじゃない!?
確かにそうだね。ありがとうって
二人で一緒に笑ったけれど
ミニ君 … もう四人じゃなくなっちゃったね …
足のかかとからボルトが飛び出したままの
ゴリ君のお母様に必要な
大きな大きなクッションを、チビブ-が抱え
立ち上がる時に必要になる柵を、イモブ-が持ち
お尻と腰に当てる座布団二枚を、ミニゴリが抱え
食事の時には上二人がお茶を入れて配るなど
車椅子を押している母親のお手伝いを
孫達が率先してやっている姿に
みんな大きくなったと、また涙 …
この子達なら おばあちゃんのことも
大切にするだろうと信じています