病院の駐車場で人待ち中 …
エンジンを切って両窓を開けて
ボケーッと空を眺めていた時
どこかから話し声が聞こえてきたので
声の方に顔を向けると
介護施設の職員らしき若い男性が
福祉車両のハッチを開けて
車椅子の男性を乗せている姿がありました。
二十代にも見える若い男性は
車椅子を車両に固定しながら
こんな言葉をかけていました。
生きている人には、生きている理由があって
死んでいく人には、死んでいく理由があるから
今、生きている人には
できるだけ寝たきりにならないように
頑張って欲しいと思うんよ。
リハビリは辛いかもしれないけど
やっぱり頑張って欲しいと思うんよ。
車椅子の男性の、うん … という
小さな声を最後に出て行った車を
目で追った私には、この言葉が心に残りました。
生きている人には
生きている理由があるんだ
自分の老いが周りに迷惑をかけると
弱気になることが増えた実家の母が
またいつか不安な声に変わった時には
私から伝えてみようと思います。
老いていくのは誰もが同じ。
そのままで、ただそこにいてくれるだけで
いいんですよって
自分が生きている理由なんて
深く考えたこともなかったけれど …
変な形に育ったブドウ君。
君にもきっと、そうなる理由があったのね♪