10月6日


ふーさんが帰ってきました


ハグしてお迎え



『ふーさん、昨夜兄ちゃんが、雑炊の素を大量生産して帰りました

だから、朝ごはんは雑炊です 』



そう言ったものの身体は動かず、ふーさんは濃いめの珈琲、たぢまは大人のミロを飲んで、しばしソファーでぼんやり 🚬 🚬




生物学的製剤 ヒュミラちゃん が高額だと知ったとき、ふーさんがたぢまに言いましたの


『ふたりで、タバコをやめよう 🚭 真顔 

『……無理……ガックリ汗



11歳の頃から吸っていたタバコ 🚬 (時効です)

1日ふた箱以上吸っているタバコ 🚬

咳喘息に苦しみながら『やめません』と断言したタバコ 🚬 真顔


この先どんなに高額になっても、数はへらしても空い続ける 硬い意志を持ってすごしていたタバコ 🚬


『君の身体の方が大切だよ 真顔 

『…痛いままでいる…    ガックリ汗 


そんな話をして病院を後に車に乗ったふたりは一番先にタバコに火をつけたわ 🚬 🚬


…本数は減らそうと努力しています…滝汗汗





そんな土曜日の午前中、インターフォンが鳴りました


『ヤマト運輸で〜す』


来たわあ〜っ デレデレ 合格 音譜



数日前のこと、引退してしまった市電101号車くんに乗りに行った際に、偶然見つけたの


『…すごく…欲しい本を見つけてしまったの…汗 

『 本 はてなマーク 

『…こんな…こ〜んな…本でね……欲しい…けど…』

『 買えばいいじゃん 』

『 だって、すごく高価なの 5千円もするんだよ…医療費にだって困っているのに…そんなお金ないよ…ガックリ汗 』


『 僕が買ってあげるから買いなさい 真顔 』

『 でも、街中の大きな本屋さんにしか無いの ガックリ 交通費がかかるでしょ…ガックリ汗 』

『 君の得意な ネット通販があるでしょう 』



…ってな事がありまして…



段ボール箱がひとつ届きましたキラキラキラキラ📦キラキラキラキラ


『 うわ〜 ドキドキ うわ〜 ドキドキ うわ〜 ドキドキ 



サン=テグジュペリの 星の王子さま


この本は、小説家、サン=テグジュペリが第二次世界大戦中に、迫害を受けているユダヤ人の友人に宛てて書いた童話です


小さな星にひとりで住んでいた王子さまが、勉強のために様々な星を巡り、地球に降り立ち 『ぼく』と出会います

王子さまは自分が見てきたことを 『ぼく』 に話してくれます 大人の人の不条理 について

そして王子さまは、地球に来て1年目のある日、自分の星に還ります 猛毒の蛇に噛まれて


その世界観に感銘を受けて、小学生の時に何度も何度も読み返して

絵本も 英語本も持っています…読めないけど…




買ってもらったこの本はね からくり絵本なの



サン=テグジュペリの描いた王子さまが飛び出します


『うわ〜 ドキドキ うわ〜 ドキドキ うわ〜 ドキドキ 見て〜 』

『 これが欲しかったんでしょう はてなマーク 』

『 うん❣️ 大切にする 今はまだ体調が良くないから、元気になったら読む デレデレ ドキドキ 


たぢまは、本が入っていたビニール袋に大切にしまい、その本を金庫にしまいました



『…ちっちゃいちゃんにね…点滴をしたいの…』

『 調子、良くないの はてなマーク 』

『 うん…お水も…スープもあまり飲まなくて…今日は特に元気がなくてね…』

『…本当だ…毛並みがぱさばさだね…汗 』

『 昨日…兄ちゃんたちが来てバタバタしていたのが、ちっちゃいちゃんにはストレスだったのかな…汗 』

『 ……真顔……    』

『 あのね、点滴のやり方を覚えてほしいの…たぢま、床に座ることが難しくてね…手も硬って針がおぼつかないから…』

『…分かったよ…』


にゃんこの点滴



  1. 輸液パックを 猫肌 に温めます
  2. 手を洗います
  3. カテーテルのクレンメ(ストッパーみたいなやつ)を閉めます
  4. 輸液パックの底を消毒して、カテーテルを接続します
  5. 点滴がポタポタ落ちる筒を揉んで、半分くらい輸液を溜めます
  6. 接続部に触れないように注意しながら、カテーテルに針を接続します
  7. クレンメを緩めて、針の先まで輸液を流します
  8. にゃんこの皮膚を摘んで、毛を分けて皮膚を消毒します
  9. 皮膚の皮の部分まで針を刺します
  10. クレンメを緩めて輸液を注入します
点滴します 150ml  が理想 なんだけど、50mlくらいでちっちゃいちゃんが嫌がって動いてしまうの


『ちっちゃいちゃんが、点滴できるスポットでくつろいでいる時がベストなの アタシ、してあげられなくなりそうだから、ふーさんがしてあげてね


体調の優れないたぢまはベッドに横たわりながら、ちっちゃいちゃんが理想のスポットでくつろぐのをまちました

輸液パックは温め、カテーテルに針を繋いで、準備は万端です



『 今がチャンスかもしれない 』

『 じゃあ…やろう…   真顔 


ふーさんとたぢまは、輸液パックにカテーテルを繋ぎ、ちっちゃいちゃんににじり寄ります

しかし、ちっちゃいちゃんは、たぢまの姿を見ると、立ち上がってたぢまの足元に甘えにきます


『 あぁ〜っ…チャンスだったのに…   』

『 次のチャンスを待とう 』


しばらく待って、次のチャンスが…


『 これはさりげなさが大切で、やるぞオーラを出すと、ちっちゃいちゃんが逃げていくの 』

『 ここに輸液パックを掛けてね…皮膚を摘んで…ちっちゃいちゃん、おりこうさんだねぇ〜 怖く無いからね、身体が楽になるからね〜 消毒させてね〜 』


ちょい ちょい 


『 ちっくんするよ〜 …針のカバーを外し…汗 』


手が硬っていて、指先がうまく動きません


やっとこさ、カバーを外して針を剥き出しにして、ちっちゃいちゃんの皮膚に ちっくん 


『 ふーさん針を押さえて で、クレンメをゆるめて…輸液を落とし…ちっちゃいちゃん❗️動いたらダメ〜 滝汗汗


ちっちゃいちゃん…逃走につき、点滴失敗 ガックリ汗


『…次のチャンスを待とう…真顔   』


ところが、たぢまが撃沈しているために、心配したちっちゃいちゃんはうろうろとたぢまの周りを歩き回り、なかなかチャンスが巡って来ません


次のチャンスが巡ってきたのは15時過ぎ

ふーさんがちっちゃいちゃんをだっこして逃走を阻止


消毒して 針のカバーを…外…外…  針のカバーは片手で外さないとならないのですが、硬った指先…なかなかカバーがはずせません 滝汗汗


『…やっと外せたわ…ちっちゃいちゃん…おとなしくしててね…』


ちっくん 


『 輸液を落として…     』

『 漏れてる 漏れてるよ 滝汗汗 』


ちっちゃいちゃん.逃走…




『 ちー、ごめんね ごめんね 汗 痛かったね もうしない、もうしないよ 汗 』


そんなふたりのやりとりを見ていたにゃんこがひとり… ネコ DASH!


ちっちゃいちゃんだけかまってもらって ヤキモチを焼いた ぷりんちゃん



なによっ ネコむかっDASH! ちっちゃいちゃんだけ大事にして ネコむかっDASH! アタシだって 甘えたいんだからっ ネコむかっDASH!



にゃ〜っ ネコむかっDASH!

にゃ〜っ ネコむかっDASH!


大音量で鳴きまくり、部屋の中を荒らしまくります


『 ぷりんちゃん、ヤキモチ妬かないの汗 ぷりんちゃんのことだって、すごく、すご〜く 大好きで、大切なんだよ 汗 


ぷりんちゃんの怒りはおさまりません


猫という生き物はどうして床を歩き回るのでしょうか ガックリ汗



たぢまは、背骨から腰、坐骨、股関節が痛くて床に座ることが難しいのですが、ぷりんちゃんは床を歩き回り、たぢまに近いのだけど、一寸手の届かない場所におります


必死に手を伸ばすが届かず僅かに尻尾をかするだけ


体調が優れないのに、無理してにゃんこを構っていたたぢまの身体は限界を迎えていて


朝5時  セレコックス 

朝8時  トラムセット

朝10時    ロキソニン

昼12時    トラムセット

昼15時     ロキソニン


を服用していて…16時45分…      ガックリ汗


『 ちょっと早いんだけど…夜の薬を飲むわ ガックリ汗


ロキソニンを1錠 服用しました


17時ころ 薬が効いて楽になってきたたぢまは、ご機嫌斜めのぷりんちゃんを撫でようと 少しばかり屈んで


なでなで バイバイ ぷりんちゃん大好きだよ ドキドキ


そして、上体を起こしたその瞬間みぞおちに激震が走りました


まずい発作の予感滝汗汗


でも、トラムセットを飲んだばっかりなんだよなぁ


発作が起きたとき、すぐにロキソニンを飲みなさい

そう言われたんだけど

トラムセットをのんだばかりだから


ダメだよね…滝汗

ダメだよね…滝汗汗

ダメだよね…滝汗汗

ダメだよね…滝汗汗


発作は徐々に痛みを増してきます 滝汗汗


…今日は土曜日…お休みの日で…しかも夜に近い…


看護師のたぢまさんに電話するのは忍びない…ガックリ汗

だけど

だけど

だけど

だけど


限界まで我慢して更に遅い時間に電話するのは、もっと申し訳無い…ガックリ汗



たぢまの発作に

すかさずふーさんは湯たんぽを温めてベッドを綺麗に整えたわ

みぞおちを湯たんぽで温めベッドにうずくまり

たぢまは悩んだ…📱汗



悩んだ末に…電話をかけた 📱左差し


『 はい はてなマーク 』

『昨日…は…ありがと…ござい…ました…発作が起きて…強い発作になりそうなんですけど…15分ほど前にトラムセットを飲んだ直後で…ロキソニンを服用して良いかどうか迷ってダメですよね間隔空けなきゃ…』


『発作が起きたの はてなマーク汗 ヒュミラ効いてないのね 真顔汗 』

『…いえ…あの…うち、ペットを飼っていて、撫でるために少しばかり屈んで、上体を起こした時にこむらがえりが…』


『ペットを飼っているの はてなマーク 

『…は…い…ねこ…3匹…』


『ペットのお世話は、たぢまさんが全てしているの 真顔 はてなマーク 餌やりとかトイレ掃除も 真顔 はてなマーク 』

『 はい…概ね…で…も…アタシの…体調が…優れ…無い時…主人も…ただ、高齢の猫がいて、食が細いので…1日に…何度も、小刻みにスープごはん…を…』


『それだわ たぢまさん、それはどんな薬を使っても効かない訳だわ ペットの世話はね、自分のペースでは出来ないでしょう はてなマーク 座れないのに無理して座るでしょう はてなマーク そんなことしていたら、絶対治らない 真顔 』

『…そ…です…か…』

『謎が解けたわ〜』

『…それで…お薬…は…』

『 トラムセットを飲んだのは何時 はてなマーク 』

『 4時45分…です…ガックリ…』

『 セレコックスは はてなマーク 』

『 3時くらい…あと…1時間は…ダメ…ですよ…ね…ガックリ汗


『…ダメ…体温が下がりすぎるから 真顔 』

『…体温…です…か…ガックリ汗 』

『 2時間…2時間は空けて…頑張れる 真顔 はてなマーク 』

『 …がん…ばっ…みま…す…ガックリ汗  』


頑張ると言ったたぢま…このあと大変なことが待ち受けているのですが、長くなりますので、次に続きます




強直性脊椎炎難病認定条件について問い合わせた内容を記載しております よろしければご覧ください


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