コムデギャルソンの魅力
表参道にあるコムデギャルソン青山店です。
このファサードになってから、そろそろ10年です。
インテリアは多少変わっていますが、
[ 動き ] のある構成テーマは、不変のようです。
当初、このデザインは理解できませんでした。
ぐにゃぐにゃだし、青いし、中は妙にカラフル(開店当初)だし ・ ・ ・ ・ ・
ただこの店のすごさは [ 空間体感 ] にあります。
様々なディテールと3次元な壁が結集し、
緻密に考えられた 超ランダムなゾーン構成は、
未体験で、新感覚で、
回遊するほど、どっぷり その空気感に魅了されます。
どんな空気感かって?
それは、コムデギャルソンな空気感です。
ファッション・空間・人間
常に新しい自己を表現していく
スタイル発信基地です。
ぶつぶつ いっぱい
どうなっているんだろ~?
壁に丸い穴が無数にあいている。
よく見ると、ガラスが枠なしでピッタリはまっている。
冷やし嵌め という造船分野の特許技術で、
超低温冷凍させて収縮した円柱アクリルを 穴のあいたスチール壁に入れ込み、
常温でもとにもどる(=膨張する)と 壁にすき間なく固定される、
(接着剤は使わない)
という仕組みらしい。
発想と同時に、柔軟で卓越した技術的サポートが要求される、
高度な離れ技です。
各方面から注目され、話題性を獲得するには最高の店づくりです。
で、現在のその部分はこちら ・ ・ ・ ・ ・
経年変化による、[ 朽ちていく美 ] を追うデザインではないので、
丸マドの下にできた よだれ のような汚れは、あってはいけないんでしょう。
約3000ヶ所あるそうなので、
掃除はたいへんです。
自然なのか 不自然なのか
最近、こういう場面をよく目にします。
太陽光の当たらない室内に 植物がふんだんに植えられている。
このレストラン・フロアーも、
自然風な遊歩道沿いに、各飲食店が並びます。
都会人にとって こうした空間は ここちいいのでしょう。
日頃の生活とはうらはらな自然回帰願望だったり、
室内にこれだけの植物が演出されていることへの驚きだったり ・ ・ ・ ・ ・ 。
雨や風はなく、空調はバッチリ快適設定されてる。
普段はまっすぐ早くを強要されているのに、
ここでは遠回りして、ゆっくり歩きます。
オアシス っと言ったらおおげさですが、
自然体で 気持ちが解放的になっていく感じです。
ただ、当の [ 自然 ] 側にしてみたら、ずいぶん不健康な環境だし、
きっと えらい 迷惑がっていることでしょう。
たまには太陽の下に出してあげたくなったりします。
続・CHANELさんへ
で、撮っちゃいました。 ・ ・ ・ ・ ・ CHANEL GINZA
昼間は黒い大壁として [ 定番 CHANEL ] を静かにアピールしていますが、
日が落ちてくると、
この大画面いっぱいに、グラフィカルな光が動きまくります。
[ トレンド CHANEL ] とでもいいましょうか。
黒ベースに、モノクロ系・青写真系の幻想的でモダンな抽象映像は
CHANEL のイメージにピッタリだし、
イメージがアップするし ・ ・ ・ ・ ・ 。
マロニエ通り側の ガラス越しに見えるオリジナルな柄模様なんかも 実にナイスで ・ ・ ・ ・ ・ 。
全体的に、
ゴージャスっていうんじゃなくて、
さりげない上品さ、あでやかさをキープしてるっていう感じ。
CHANEL のファッション そのものが
見事に情報発信されているんじゃないでしょうか。
こわいんだから、しょーがないでしょ!
どーでもいーんですけど、ここ こわいんです。
以前は確か [ピカソどーたらこーたら] とかいう名前だったと思うけど ・ ・ ・ ・ ・ 。
すんごい高い吹き抜けに、
すんごい長いエスカレーターがいっぱいついてるんだけど、
下はすんごいでっかく からっぽ。
横はスカスカだし、
上はおもいっきし でっかく あいてるし ・ ・ ・ ・ ・ 。
まるで 浮いているみたいな。
この床 おちないのかなー。
くずれないかなー。
心配で 心配で、
エスカレーターのベルトや 手すりに 必死でつかまってないと、
のぼり降りできましぇ~ん。。。
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はじめての歩道橋もこわい、高所恐怖症だから ・ ・ ・ ・ ・ 。
ひとあじ違うんです。
新宿にある百貨店 [伊勢丹] のおはなしです。
最近の百貨店の空間演出は、どこも目を見張るものが多いですが、
ここはひとあじ違います。
特に 本館B1F フードフロア は、百花繚乱。
どれも めちゃ おいしそうに見えます。
で、全体が大きくコーナーごとにまとめられ、
それぞれ すっきり 華やかに オートクチュールされている。
ありきたりなショーケースを並べるのとは、一線を画しています。
知りたくなるし、食べてみたくなるし、
プレゼントしたくなります。
本館1F のLADIES SHOES 売場も品があって必見ですが、
( 改装前の方がすてきでした ・ ・ ・ ・ ・ )
やはり MEN'S館 の環境デザインがひいでています。
シンプルな形体をアシンメトリー(非対称)にアレンジして、
明暗メリハリのきいたライティングで、シックに MEN'S の心をとらえています。
各ブランドの個性を単に強調するのではなく、
男の専門店として、魅力的な風景を創出し、
それに各ブランドが提案。
それぞれを組み合わせる楽しみも内包しているかのようです。
どれも伊勢丹カラーが配合され、シーン展開され、
オリジナルな空気感で包み込んでいます。
こうした演出は、
ここにはきっといいものが売っている、
ここに来れば、何か発見がある、と思わされます。
他で売っている同じものも、「買うならここで」 となります。
格が上がり、期待感が増し、優越感を覚えるんです。
そして、ここで買うことが 楽しくなる ・ ・ ・ ・ ・ 。
空間をはじめとする演出の重要さ、必要性をあらためて感じます。
ちなみに、上の写真では、
そのイメージは、少ししか伝わらないと思います。
あしからず ・ ・ ・ ・ ・

























