わたしの発信のテーマは

 

「安心して、生きる」こと。

 

 

10代の頃から

 

不安が心に渦巻いて

 

多くの時間を

 

取り越し苦労とトラウマに費やした。

 

 

それが20代に入り

 

部屋に現れて汚部屋になり

 

人生どん底を味わうこととなるのだが・・・。

 

 

 

父に連れられて、とある場所へ

 

 

そんな折、父にふと

 

ある人の講演会に行かないか?と誘われた。

 

 

 

それは「高遠菜穂子さん」の講演会。

 

 

 

高遠菜穂子さんとは

 

イラク人質事件の人質のひとりで

 

当時、帰国してからもイラク戦争について活動をされていた。

 

 

 

学生時代に見たイラク人質事件のニュースで

 

高遠さんが同じ北海道出身だと知って

 

どうか無事に解放されてほしいと

 

祈る気持ちで情報を追った記憶がある。

 

 

それで、行ってみようと思った。

 

 

だけど、こんな怠惰な人間が

 

高遠さんのお話を聞かせてもらっていいのかと

 

心の中で二の足を踏んだのも事実・・・。

 

 

 

 

心拍数が上がり、涙止まらず。

 

高遠菜穂子さんの講演会は

 

運良く父と並び、最前列で参加することができた。

 

実際の高遠さんは、笑顔が素敵でやさしそうな雰囲気。

 

 

だが、話が始まると

 

雰囲気が一変した。

 

 

 

突然、爆弾が飛んでくる。

 

銃撃戦に巻き込まれる。

 

両親を亡くした子ども達。

 

人質に捉えられていたときに、相手に伝えた言葉。

 

 

 

なにもかもが

 

テレビで見ていた映像の何倍もリアルで

 

自分の心臓の音がドクンドクンと

 

振動しているのがわかるという、

 

生まれて初めての経験をし

 

 

 

恐怖と希望が入り混じった

 

言葉にできない感情で

 

涙が止まらなかった。

 

 

 

帰り際、お話してくださって

 

ありがとうございました、と伝えた。

 

 

真っ赤な私の目を見て

 

「来てくれてありがとうございます」と

 

やさしく微笑んでくれた高遠さんの目は

 

とてもキラキラしていて美しかった。

 

 

 

私にはなんにもできないのだが・・・

 

 

帰ってから、必死にペンを走らせた。

 

高遠さんの話と

 

そこで感じたことを

 

一語一句全て残し

 

忘れないで生きていこうと誓った。

 

 

 

 

自分が今一生懸命悩んでいることを解決するのは

 

自分が今持っている力を発揮することか、

 

誰かに助けてもらうことの二択しか知らなかったけれど

 

 

地球規模で考える

 

という選択肢が生まれた。

 

 

 

 

 

着る服がないと悩んでいるが

 

服はある。

 

わたしが着たいと思っていないだけ。

 

 

 

痩せたいと悩んでいるが

 

太るほど食べ物がある環境に

 

感謝をしたことがあるのか。

 

 

 

出かけることばかり考えているが

 

家でぼ〜っと過ごせることは

 

奇跡の上に成り立っているのでは?

 

 

 

苦手な人も存在するけど

 

今日、愛する人と生きていることの

 

幸せは見ていたか?

 

 

 

 

これまで考えたこともなかった。

 

 

 

なんて傲慢な人間だったのだろうか。

 

 

 

あの日から

 

人生が動き始めた。

 

 

 

 

伝え続けてくださる

 

高遠菜穂子さんに

 

心から感謝を申し上げます。