「光が変わってきたね」
と旦那さんと話していた。
引っ越してきたのは去年の年末だから、
この家で初めての秋。
光で季節を感じられるこのお家が大好きだ。
なるべくものを置かないように、
猫さんが自由に走り回れるように、
掃除が楽なように、
光が感じられるように。
シンプルに暮らすことは心地よい。
老後は、この部屋を息子さんに譲って、
旦那さんと二人でどこかで暮らそうね、なんて話してる。
いつになるかな…
高3で、進路のこととか、将来のことを考えて、少し不安定になっている息子さん。
「お母さん、あの手紙本気で書いたの?」
と言ってきた。
「あの手紙?」
「10歳の誕生日にくれた手紙」
「もちろん本気よ」
「昨日、あれ読み返して泣いちゃったよ」
ですって!
10年おきの誕生日に、息子さんにお手紙を贈ることにしているのです。
10歳の時に贈ったお手紙を大切に持っていて、時々読み返しているそう。
私まで泣けてきた。
もうすぐ18歳になる。
20歳の誕生日にはどんな手紙を書くことになるかな。
その時はまだこの家に3人で暮らしてるよね。
それまで、一日一日を大切に過ごしたいと思う。
いつものように出かけたら、月曜日だから図書館はお休み。
代わりに喫茶店に入って、読書して帰った。
主人公のジュリアンの心の葛藤を思って泣けてくる。
玄関を開けると、猫さんが座って待っていて、
天使の笑顔で、
「にゃ~♡」
可愛すぎて、また泣けてくる。


