収納家具を持つというコト

 

わたしが家を初めて建てたのは、今から10年ちょっと前です。

 

一番最初に決めたことは、『一切の収納家具を持たなくて済む家にすること』でした。

 

それまでの引越回数は、6回くらいでした。

 

その都度、家に合わせて持っていた家具をことごとく手放すことにほとほと疲れていました。

 

  • 祖父母の家には、母が結婚前に使っていた家具がそのままあり
  • 自分の家にモノが入りきらなくなると実家にモノを移動させていたし
  • 単身赴任中は、実家のタンスやソファを持って行きそこで捨ててきた
  • いいマンションに越したときは、高級食器棚を購入した
  • そのいい食器棚も、次の引っ越しで結局手放し
  • 家を建て替えるときも、母のタンスや祖父母のタンスを処分した

 

ガラクタを捨てると言っても、100均で買い集めた細かいモノを捨てるのではなく、大掛かりなタンスを捨てるという作業は非常に疲れるし、金銭的にももったいなく心理的負担が大きかったです。

 

当時は、市役所が家の前まで出して置いたら数千円で持って行ってくれるというサービスがあったので、曾祖母・祖父母や母の古い、背の高いタンスやソファ・昔の本棚・あんま機は、わたしたちだけで家の外まで運び出して持って行ってもらいました。

 

当時は、まだジモティなど普及していなかったので、とにかく家具・家電を処分するのに、背中をパンパンにして毎日を暮らしていたのです。

 

 

 

二度としたくない捨て活、ワースト8

 

人には、コツコツ細かいことができる人間と、反対にお金がかかってでも全部人にやってもらう2種類がいます。

 

わたしは、前者なので全部自分の手で片を付けてきました。

 

1億円上げるからもう1回同じことをしてごらん?と言われても、断るほどトラウマになっている処分がいくつかあります。

 

  1. 曾祖母と祖父の園芸用品(鉢・土・石・がれき・レンガ)
  2. 重たいソファやタンス
  3. 運び出すときに家を傷つけてしまったテレビボード(重い)
  4. 安物の組み立て式デスクや木製のラック(解体にのこぎり要)
  5. 会社で使っていたオフィス用のスチールラック(クソ重い)
  6. 他人の家の片付けですが、本(重たくて腕がちぎれる)
  7. 他人の家の片付けですが、食器(紙袋は破れるし少しずつしか移動させられない)
  8. 追っかけしていたアイドルのレコード(場所取る&重い)

 

こういったところです。

 

引っ越し業者でアルバイトでもした経験があるならまだマシなのかもしれませんが、普通の体力しかない人間にとったら拷問レベルで処分が大変でした。

 

オーバーなしに、20代の頃は本当に休みのたびに、軽トラを借りてきては祖父の土を乗せて処分に行くみたいなことをしていたのです。

 

マッサージに行きまくっていたのは言うまでもありません。

 

30歳を超えてからは、量が減ったので園芸業者などにお金を払って依頼しましたが、20代の頃に全部業者に依頼していたらきっとうん百万円超えになっていたと思います。

 

とにかく、モノを捨てるには体力とお金がかかるのです。

 

ただ、よかったことと言えば、あの苦労があるからこそ今、モノを簡単に家に入れることは絶対にしません。

 

どれだけ捨てるのが大変かわかっているから。

 

ワースト8品をまだまだ持っている人は、コツコツ今から捨て始めることを強くお勧めします。

 

 

 

収納場所を常に意識する暮らしからの解放 

 

そして建てた1軒目の家はとにかく収納たっぷりの家で、見事に収納家具はゼロの暮らしが始まりました。

 

整理整頓魔の家族がたっぷり収納の中に、収納ラックやらを買い込んで、キレイに詰め込んだ家となりましたが、外には何もないのでとても楽でした。

 

無駄な収納家具がないと

  • 足をぶつけたりすることは皆無
  • 模様替えでも移動させるモノが少なく簡単
  • 整理する箇所が減るのでモノに振り回されることが減る
  • どこに入っていたか探す手間がゼロ
  • ある収納場所に入るだけを持つので、過剰在庫が減る
  • 掃除がとにかく簡単で楽

こういったメリットがあります。

 

ただ、5年前にミニマリストになった結果、たっぷり収納も半分以上は空っぽ状態に。

 

小分け収納などは処分しましたが、プラ収納などで軽く、ジモティを使ったのでさほど大変ではありませんでした。

 

そんな時に建てた2軒目の家は、小さくてOK・収納場所もそこまでなくてOKな家となり、ようやく収納に意識を向けまくる暮らしから解放されたのです。

 

これ、先日紹介したゆるりまいさんも書いていました。

 

ゆるりさんは汚部屋出身、わたしは過剰在庫部屋出身なので、家を建てるときに収納場所が広くて部屋にモノを出さない暮らしを強く求めるのですが…

 

追及していくと必要なモノもどんどん減るので、収納内が空っぽになるというあるあるです。

 

 

よく家関係の仕事をしているので、家の内見に同行します。

 

女性はずっと「収納、収納…」と口にしていて、何かに取り憑かれたかのよう…。

 

モノを収められるか常に気にして生きる暮らしって、かっこよくなくないですか?

 

わたしは、家を探すときは、周りの環境・その家の空気感・防犯面・学校区、そんなことを気にして、毎日の自分の暮らしが楽しくなることに目を向けたいです。

 

大量のガラクタをどう収めるかを気にしながら生きるなんてまっぴらごめんです。

 

収納たっぷりではないけど、すでにある収納に見合った分だけの荷物で生きるというライフスタイルは、非常に楽で気に入っています。

 

 

 

収納家具があればあるほど、死蔵品・埋蔵品は増える

 

1軒目の家を建てたときは、たっぷり収納に合わせて、収納家具を買うというカオスなことをしていました。

 

今は収納グッズを駆使してまで収納するモノがないので、そういった費用もかかっていません。

 

昔の家では、家具を久しぶりに移動させたら、隙間から入り込んだごみやほこりがとんでもないことになっていましたが、そういった光景もここ何年も見かけたことがありません。

 

そして、仕分けしすぎてどこに何があるかわからないってことも起きません。

 

わたしの家族がとにかく↑コレなんです。

 

ブティックのようにショップのように、きっれ~いに収納されていますが、何にどこがあるのか本当に把握していませんでした。

 

把握していたのは唯一わたしだけ。

 

これは、わたしが家族が寝静まったあとやいないときに、捨てるモノはないか全収納場所をチェックしていたからであり、当の本人は勝手に捨てられても気づかないレベルでした。

 

とにかく収納場所があればあるほど、いらないモノが増えるし、いらない買い物も増えるのです。

 

わたしは、家族が貰い続けたティッシュ箱、この5年でやっとあと2箱まで減らしました。

 

 

 

収納場所はいくらでもある

 

一旦収納家具や収納グッズがないことに慣れると、残っている家具が非常に邪魔に感じるので、どんどん手放すようになります。

 

昨日も、燃えるごみの前日だったので家族の脱ぎっぱなしボックスを捨てて、わたしが使用していたかごを明け渡しました。

 

かごを1つ明け渡しただけなのに、ごみがどんと出るのは、かごがあったから入れていただけのモノがわたしにもたくさんあったということです。

 

みなさん、そうやって収納グッズを捨てたときに出てきた中身はどこに保管するのか!?とよく怒ります。(捨てられない人はとにかくよく怒る、笑)

 

思い込みさえ取っ払えば収納場所はいくらでもあります。

 

わたしは、靴を減らしまくったので、靴箱の下段2段は普通の収納場所となっていて、コンビニへ行くときなんかに使うバッグやポーチ、ヨガマットを入れたりしています。

 

キッチンの背面収納の台がないと届かないところは基本空なので、夏は冬のカーペットが入っています。

 

タッパーや調味料は、少しの例外を除いて冷蔵庫内に収納。

 

観葉植物の土や栄養剤は、園芸が趣味の友人宅に預けて必要な時に貰います。

 

椅子を収納付きのスツールにしているので、ごみ箱はないけど、スツール内に燃えないゴミを入れています。

 

下駄箱には靴を入れるべし!とか思い込みがあるから、無駄な靴が増えるし、収納場所がないと思い込むのです。

 

下駄箱を普通の収納ラックだと思えば、靴の手入れも丁寧になるし、一石二鳥です。

 

さぁ、収納家具なし生活さっそく初めてみてください。

 

 

 

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