祖母の同級生が亡くなったので、ご自宅にお参りに行きました。

 

90歳のお母さんと70歳の娘さんの2人暮らし。

 

晩年は、いわゆる“老々介護”で娘さんも大変だったみたいですが、無事にあの世に送り出せて肩の荷が下りたようでした。

 

 

 

非日常なコトが起きたときに、モノをセットに考えるクセを手放す

 

そんな娘さんですが、今の時代に珍しく、ご近所付き合いや親戚付き合いが盛んな方です。

 

お母さんが亡くなったあと、遺影前に積み上げられるお香典やお供え物のお返しをどうしようかと若干ノイローゼになったと言っていました。

 

そもそもこの娘さん、「ちゃんとしなければならない。」が強いタイプです。

 

わたしも彼女に何かしていただいた後にお礼すると「モノが欲しいわけじゃないけど、最近の子はお礼返ししない中、杏ちゃんは偉い。」とか言います。

 

自分にも人にも厳しいのです。

 

なので、お供え物のお返し用に手紙を発注できる印刷屋を調べ、お世話になった人たちそれぞれに何を感謝の意として贈るかリサーチしと大忙しの様子。

 

人が亡くなったあとに何かにバタバタするのは、悲しみに暮れて前向きに生きられないことを防止する観点では非常にいいですが、それを機に永遠に贈り物文化に固執することにもなり得ます。

 

ほどほどにしてください。

 

  • 人が亡くなったら=香典返しを買ってお礼をする
  • 結婚するとなったら=ゼクシィを買って嫁入り道具を揃える
  • 旅行するとなったら=旅行かばんやトラベルほにゃららを買う

 

こういう非日常なときに、モノを用意するとか買うとか、モノありきの考え方は古いのです。

 

実際に嫁入り道具で持たされた桐のタンスを持て余している還暦以上のお姉さまがどれほどいるか、そろそろ知っていますよね。

 

 

 

お礼を行動だけで伝える練習をしよう

 

そもそも、モノで気持ちを伝える文化ってそろそろ不要です。

 

健全な人間関係を崩すきっかけになるとさえ、わたしは思っています。

 

実際にわたしも20代の頃は、たいして好きでもない男性にモノを貰えるからとお相手したりしていました。

 

カルティエやエルメスがついてこなかったら、電話にも出なかったでしょう。

 

実際にお金をチラつかせて、老後の面倒を見てもらおうとするお年寄りがいて、それがトラブルで殺人事件になったりもします。

 

よぼよぼになったときに、親切心で手を差し伸べてくれているのではなく、自分の後ろにあるお金目当てにしてくれていると思うと、淋しいいものです。

 

感謝の気持ちを伝えたいときは、モノやお金ではなく態度や行動で示すようにすれば、健全な人間関係が築けます。

 

わたしは、学生時代、恩師に“モノを一切買わずにショップの店員と仲良くなる練習”をさせられました。

 

買い物依存症の原因の一つにもなるのですが、ショップで大量にモノを買ったら、店員にちやほやされるのは当然です。

 

高級ブティックなんかになると、VIPルームに通してくれるわ、お茶は出てくるわ、ノベルティグッズはくれるわ、紙袋も大量にくれます。

 

セール前には手紙やラインもくれるし、一般のお客さんには言わないけど「あと3日待ったら、セールになるから取り置きしておいてあげる。」なんてサービスもしてくれます。

 

わたしの周りにも、明らかにこれを自分の魅力だと勘違いして、どんどん買い続けた人がいますが、それはモノを買ってくれるからです。

 

店員も成績があるでしょうし、大量に買ってくれる顧客を丁重に扱うのは当たり前です。

 

そうではなく、商品を買わなくても、店員さんに親切にしてもらえるほどのコミュニケーション能力をつけろという意味で、練習させられました。

 

人は弱い生き物なので、お金を積まれるとそれ目当てに行動してしまいがちですが、その反面、そこまで冷たい人間もそんなにおらず、自分の得にならなくても、人に親切にしてくれたりする人はいます。

 

そっち側の人間をたくさん自分の周りに置くためにも、感謝の意をモノやお金に頼らない方がいいのです。

 

  • わたしは、不愛想なスタッフと一緒に仕事をしているので、お隣さんがにこやかに挨拶してくれただけで気持ちが晴れるし
  • いつも一人でいるので、居酒屋の店主と少し話しただけで気分転換になり嬉しい気持ちになります。

 

モノやお金をくれなくても、わたしは「ありがたいな。」と思うことがたくさんあります。

 

 

 

モノがなくても行動で前に進める人間になる

 

 

そういうクセをつけていると、モノがないと次に進めない症候群が収まります。

 

  • ウエアがないとジムにいけない
  • 料理器具がないと料理ができない
  • 掃除道具がないと掃除できない
  • ウエディングドレスを着なければ、この結婚失敗だったかもと思う
  • 家がないと、旦那を誇れない
  • いいお勤め先でないと、子どもを誇れない
  • ブランド物を着ていないと、ママ友に格好悪い

 

こういう物質至上主義に陥ることが増えれば増えるほど、たくさん働く必要が、たくさんお金を得る必要が、せっかく得たお金を未来のガラクタに使う必要が増えます。

 

負のスパイラルってことはわかりますよね。

 

 

きょうも、いろんなハプニングやイレギュラーなことが起きるでしょう。

 

そのたびにモノを買わずに解決できる自分になって、ガラクタをこれ以上増やさないように生活しましょう。

 

ストッキングが破れてコンビニへ駆け込むなんて最たるNG行動ですよ。

 

 

 

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