ケント、家に帰って玄関の扉を開けるとリビングの電気がついている事に気が付く。

 

 

 

「カナメ?」

 

 

 

中扉を開けると、

 

「っしゃあーー、パーフェクト!!」

 

 

 

ゲームで遊んでるカナメ。がくっとするケント。

 

 

 

「カナメ…」

 

「あ、おかえりーケント!」

 

「何やってるんだよ…て、お前顔めちゃくちゃ腫れてるじゃん!」

 

「でしょー!?

こんな顔で帰ったらママが心配するから今日ケントんちに泊まるって言ったんだ」

 

「そっか。顔、冷やしたほうがいいんじゃないか?」

 

「冷やしすぎて顔面麻痺してきたよ。明日になれば元に戻るでしょ。
ケント、ご飯は?買い物してきたから何でも作れるよ?」

 

「…じゃあ、適当に何か作って」

 

「オッケー!」

 

 

 

キッチンで料理するカナメの姿を見て、

 

 

「…カナメ、キリトさんに告られたって本当?」

 

「何でそんな事知ってるの!?」

 

「カイトさんに聞いた。何で断ったんだよ。
お前、昔タイプはキリトさんみたいな人って言ってたじゃん」

 

「あー…

言ったねーそんな事。あの時はそのー…ついって言うか…
芸能人って言うから思い浮かんだのキリトしかいなくて…」

 

「……  は?」

 

「好きなタイプなんて自分でもよくわからないし、適当でいいやって…」

 

「はあ!?ふざけんなよお前!

あの一言でオレは1度目の人生の分岐点を味わったんだぞ!?」

 

 

 

おもいっきりため息をつくケント。

 

 

 

「どうしたの?ケント」

 

「お前って…何でそうなんだろうな…」

 

「何が?」

 

「…カナメ、オレ、お前の事好きなんだけど」

 

「私もケントの事好きだよ。何言ってんの、今さら」

 

「さらっと別方向に曲がるなよ。オレ、お前に告ってんだけど」

 

「え?」

 

 

 

汗たらりのカナメ。

 

 

 

「…だってケント、女優との未来が~とか言ってなかったっけ?」

 

「そんなの照れ隠しの言い訳だよ」

 

「あ…そう…」

 

 

 

部屋に沈黙が漂う。

 

 

 

「別にいま返事をしなくていいよ。

ただ自分の気持ちは伝えておきたかったんだ。

キリトさんがカナメに告白したって聞いた時は正直あせったし、

カナメはキリトさんの事好きだって思ってたからこのまま付き合うんじゃないかって…

本当は今の現状でオレは幸せだったから、それを壊すような事は言いたくなかったけど…

後悔だけはしたくないから」

 

「ケント…もし私がNOって言ったら、ここにこうやって遊びにきたり、
ご飯一緒に食べたりできなくなるって事?」

 

「勘弁してくれよ。出来る訳ねーだろ、そんなの」

 

「え、ヤダ」

 

「やだって、お前なー…好きな奴と寝泊りするオレの身にもなれよ。
今までよく耐えたなって自分の精神力を褒め称えたいわ」

「そっかー…うーん、いい機会かもなー…

ケント、私と付き合おっか」

 

「……  マジ?」

 

「うん。何だかんだ言って、ケントと一緒にいるのが一番楽だし」

 

「…やっっっっやったーーーーー!!」

 

「ちょっ…ケント!?」

 

 

 

抱きつくケント。赤くなるカナメ。