笑えない内容になりました。

父は先日、近所のドラッグストアにシャンプーを買いに行きたいと母に言ったと。

母があと少ししたら行こう、と答えたものの、今の父は自分が行きたいと思ったら待てない。

さて、財布を持って行って来ると出掛けた父。

母も近所だし、普段の散歩道だから大丈夫だろうと送り出したと。

そこから約2時間帰宅しない事に異変を感じて慌てて探しに行った母。

この2時間は、母への当てつけでわざとゆっくり買い物しているのかな、と考えたから。
父は、すぐに行ってくれなかった母に当てつけをする人だから。

どこにもいない、近所やお店を探してもいない、焦りに焦る母の元に部活が休みで早めに帰宅した息子。

まさに救世主だった。私は仕事だったし、知らなかったから。

息子は冷静に、
「じいじの上下の服装は?」
と確認すると、自転車に飛び乗り思い当たるお店を片っ端から探して回ったそうだ。

見つかるはずもない。

何故なら父は家を出て、直線道路を左に行くところを、右に行ったから。
果てしなく歩いたみたい。

普段は見た事あるお店や道、だけど何も分からなかったと。
ただ、木がいっぱいある方にだけは行ってはダメだ、森に入ったら帰れなくなる!という信念を持ち歩き続けていたと。

母と息子で探し回っている間、父は暗い場所から明るい場所に出たと。どうやらトンネルも抜けたようだ。

そんな果てしない徒歩の旅から、奇跡的に自宅に帰宅した父えーん

本当に奇跡としか言いようがない。
父の落ち込みは半端なかった。

そりゃぁそうだろう。
自分が情け無くて怖くて悔しくて、本当に言い表せないだろう。

認知症の薬なんて、効かないじゃないか!降圧剤とか解熱剤みたいに目に見えて数字化されて良くならないじゃないか!
なんて責任転嫁した夜チーン

介護保険が必要な時が来たかもしれない。福祉関係に知り合いがいるとか、恥ずかしいとか、そんな段階じゃないんだと感じた。

介護保険申請には、本来なら認知症外来の先生に主治医意見書をお願いするべきなのだろう。
でも内科医でかかりつけの先生にお願いしたい。
ここが申請しにくい悩みのタネの一つだなぁ。


もう父を1人では本当に行動させられない、と感じた。





食べ応えのある牛タンだった。


お手上げが続く。パート2。
心が折れたり保てなくなったり、どうしたらいいのか自問自答して後悔したり。
生きている、からこその証拠だけど生きて歳を重ねながら病気と共に生きる、そこを周りが支えるって、言い表せないほどの気持ちがあるだす。


両親が綺麗だ綺麗だ、と褒めた木々。あんたにも見せたいと連れて行かれた場所。