父は、今年免許更新が来る。
普段は、危ないから運転はほぼしていない。
家の敷地で車を入れ替えたり。
だから、わざわざ後期高齢者の運転講習の本を母が買って来た。
父は、毎日懸命に勉強をする。
しかし、昔の頭の良かった父はいない…説明を理解出来ても、問題が難しいようだ。
絵を数個覚える。
まず、インプットしてアウトプットが不可。
これは、日常生活で出来ていないのだから、無理なのは、一目瞭然だった。
でも父は、試験だから、と果敢にも挑んでいた。
昨日、父の気持ちを聞いてみた。
私「お父さんは、免許更新をしたい?免許更新をして、運転をしていたいのか、身分証として持ちたいのか。」
父「もう試験は無理だと思う。やってもやっても問題が出来ないんだよ。これじゃ受からないから、免許更新はしない。」
私「そっか、なら必要な時は私が足になるからね。一緒に返納に行こう。」
父「大丈夫だよ、その辺は運転して行けるから。」
私「いや
免許返納したら、その辺も運転しちゃだめだから。」
父「あぁ、そうか
」
大丈夫か父!!
いよいよ、また一つ。老いを感じる出来事に、涙が止まらない私。
泣いたついでに
私「お父さん!私言葉は悪いけど、いつだってお父さんを心配しているんだよ!」
と伝えてみた。
父「そんなの分かってるよ。」
分かっていたのか?
伝わっていたのか?
お互い口は悪いし、負けん気だしプライド高いし、あまり褒められたとこはないけど、想いは伝わっていて良かった
