MRIの検査結果の日。
吐きそうなくらいの緊張感。番号が出て診察室に入ると、主治医が眉間にしわをよせ、困ったような表情で
「この間の結果ですが・・・」
と話し出しました。
「・・・何の異常もありませんでした。他の先生とも確認しましたが、全く正常な脳です。」
先生・・・もっと明るい顔で迎えて・・・(涙)
2ヶ月かけてやっと一つの答えにたどりつきました。
先生は続けます。
「ごくまれにこういった、特発性の尖足のお子さんがいるんですよね。現時点では、進行性などの疾患ではないです。一応半年くらいの間隔で診ていきましょうね。」
半年後の予約を入れ診察室を後にしました。
帰宅してネットで調べましたが本当に「特発性尖足」は情報がありません。
それからは理学療法がメインとなりました。
リハ室でも中々珍しい状態らしく、一番ベテランの理学療法士さんでしたが、「こんなに尖足があるのにきちんとかかとをつくことが出来る子は初めて。」といわれました。
でもやはりふくらはぎの筋肉が硬く、かかとの骨が小さいので3歳という年齢から、「意識的に」というのは難しいということになり、今ある可動域を維持するためにも、「短下肢装具」を装着することになりました。
幼稚園でも許可を頂いて、毎日装具をはいて過ごす日々が始まりました。
装具をはくと嫌でもかかとをついた状態になります。娘にとっては常にストレッチをしている様なものです。
「痛いよう。痛いよう。装具いやだよ・・・」
と言う娘に、心を鬼にして毎日装着しました。
親として一番の心配は、幼稚園です。
からかわれたり、意地悪されたりしないか、とてもとても心配でした。
しかし私の心配をよそに意外にも子どもって気にならないらしく、突っ込んで聞かれることもなかったようです。たまに「何それ?」と言われることはあったみたいですが、「私ちょっと怪我してるんだ~」
と返していたそうです。
その成長にも驚かされました!
さすが原因不明の尖足。
現在歩き始めて7年近くなりますが、普通につまさきです・・・
「か・か・と!」と私に言われ「ああそうだった~」とテヘペロっとしている長女です。
あぁやっと尖足編終わった・・・