壹興窯今日のお客様は
瑞祥会の皆様3名とお友達1名
許可得てないから可愛い顔に
しといたけど皆さんお若いです
某鉢職人も最近若い人が
来てくれるなっと言ってます
60代70代80代が
幅を利かしている盆栽界で
この皆様方のご来訪は
大げさに言えば
日本の盆栽界の明るい未来に
繋がるのではないでしょうか
色々楽しく盛り上がりまして
落款の文字の質問から話は
真行草(しんぎょうそう)の
世界までいってしまいました(笑)
壱は壹の略字になり
どちらも(いち)です
質問は落款の左側の部分
造記はその意味の通り
造ったことをしるしています
では造眞の眞の意味は?というもの
ここで「真行草」が出てきます
「真行草」の考え方は
学のない私では難しいのですが
簡単に言えば3段階の格式です。
日本の芸で「道」がつくものは
日本の芸で「道」がつくものは
真行草の考えは馴染みが深いです
壹興が言うには
いわゆる真(眞)の位が一番
格式が高いことにちなんで
落款に眞の文字を使ったとのこと
例えば盆栽道でいう「真行草」は
落款の形でいうと
真は角落款
行は楕円や丸落款
草は丸を崩したような落款
落款の文字でいうと
真は篆書、隷書、楷書
行は行書
草は草書
以上のことからこの落款は
眞という文字を使い
篆書の角落款にして
自分が造った鉢の中で一番
格式高いという気持ちを
表してるつもりらしいです
「真行草」の考えは
何にでもたとえられて
例えば小品飾りの道具でいうと
真は富士飾
行は阿蘇や六甲
草は三日月はわらび
盆栽の飾り方でいうと
真の黒松が箱飾の一番上に来て
行の雑木が中段に来て
草の草が下段に来る
というような考えが出来ます
3つの格式は良い悪いとは
もちろん違いますけどね
最後に色々書きましたが
私見も入っていますので
あしからず