前回の続きです。

製塩王、野﨑家の旧住宅を見学しています。
お城とかは壮大すぎてすごすぎて、あんまり好んで見学しないんですけど、今回のような住宅は人が暮らしてた情景が思い浮かべやすくて好きで、バシバシ写真を撮っています。



スマホなのにバックをぼかしたカメラみたいな写真が撮れました。






  野﨑家のお雛さま展



蔵には常設展示と特別展示がされています。
順路ではまず特別展の野﨑家所蔵品のお雛さまです。





雛人形の始まり、立ち雛です。




伝統に則ってお内裏様はちゃんと向かって右側に配置されてます。




国際的な男女の立ち位置を昭和天皇の代に皇室が取り入れてから、男雛が左の、いわゆる京雛に対する関東雛が主流になったそうです。




わしの家的に周りは男ばかりで女の子がおらずお雛様には無縁でしたので、けっこう楽しく拝見しています。





時代が経つと、三人官女やら五人囃子やら右大臣左大臣などが登場します。




三仕丁も堅苦しくなく酒のんで笑ったり怒ってたり泣いたりしてて面白いんですが、でもこんな奴らをひな壇に飾るんでしょうか?




土偶、埴輪、人形、フィギュア、おもちゃ、こーゆーミニチュアだったり人を模したものだったりはけっこう好きなので、初めてマジマジ見る雛人形はやっぱり好きでした。





殿様から拝領した享保雛。





明治天皇雛。





お足元のミニチュア道具。



こういう歴史に支えられた職人技が、現代でも例えば模型とか、例えば食品サンプルとかに繋がっていくのでしょうね。





婦人画報2007年3月号。



現七代目当主の実際の娘さんと享保雛が紹介されています。




雑誌やテレビで見たものを実際に見るというのはよくあることですが。




今実際に見てきたものが紹介されてる雑誌を見る、というのもなかなか新鮮な感じです。






むかしTVでよくやってた、ヌード(水着)写真集とゲスト出演で来たそのモデル女性とを交互に見るっていうのはこーゆー感覚なのでしょうか。

今これはセクハラになるんかな、いやその女性の仕事の成果物だからセクハラにはならんのかな。
いや、ニヤニヤしながらエロいことゆーたら流石にそれはセクハラかな。
いやそんなんそーゆー写真見たあとの普通の感想なわけなんでもしかして大丈夫なんかな。



特別展があった順路の最初の蔵から出ました。
蔵は6つ並んでるけど最初と最後の蔵だけ展示があって、間は入れません。






  野﨑家塩業歴史館




最後の蔵が常設の歴史館になります。



塩なんて海水を蒸発させたらいいだけでしょう?
誰でも作れるんじゃないの?
すんません、そう思ってました。




まー極論はそーなんですが、安価に大量に作るとなるとそんな簡単なことではないみたいです。




瀬戸内で日本のほとんどの塩が作られたようですが、専売制があったり、製塩の技術革新があったりして野﨑家は繁栄を続けていきます。




3代目は高額納税によって、皇族や公家、大名などのメンツが並ぶ貴族院議員になったりしてるそうです。




現在7代目はナイカイ塩業の社長だそうで、ナイカイ塩業は塩の国内シェア1位だそうです。
味の素が販売してる塩も、このナイカイの塩だそうよ。




それとこの広い敷地の屋敷や蔵など、復元してるとこなどなく、全てが当時物だそうで、全国的にも珍しいそうです。





映画やTVのロケもいろいろあったりします。





STU48のロケもあったらしいですよ。




もうちょっと後だったら追加料金なしで別邸の100畳間いっぱいのおひな同窓会も観れたのに残念です。




塩業も野﨑家もなにも知らず期待もせず訪問しましたが、とても良かったですね。







続きます。