膝の手術で7/1に入院して手術したのが翌2日。
それから2週間。やっと体重の1/3をかけられるようになりました。

目下、購入予定第一位にあるANCHOR❗
レーシングモデルのRSシリーズ
ロングライドモデルのRLシリーズ
前者と後者ではジオメトリーが違うのは当然ですが、素材も微妙に違います。
では、どう違うのか?
素人ながら推察してみたいと思います。

なんてったて暇なので!!(≧∇≦)b

【フレーム】
ANCHORのフレームはPROFORMAT という独自解析技術で設計されたフレームです。
一般論ですが、高価な素材を使えば良いと言うわけではなく、どの部分にどの程度の素材を使うかで、いろんな個性が引き出されると言うことです。
ANCHORRS,RLシリーズは同じPROFORMAT技術のフレームを使っていますが一部の素材が違います。

RS9s 
フレーム UHMカーボン
フロントフォーク    UHMカーボン 
                    ストーレト形成
シートポスト   31.6㎜ DEDA製

RS8   
フレーム カーボン
フロントフォーク    HMカーボン 
                    ストーレト形成
シートポスト   31.6㎜  アルミ

RL9   
フレーム HMカーボン
フロントフォーク    HMカーボン 
                    ベンド形成
シートポスト   27.2㎜ アルミ

RL8   
フレーム カーボン
フロントフォーク    カーボン 
                    ベンド形成
シートポスト   27.2㎜ アルミ

とこのようになっています。

【カーボン素材】
カーボン素材ですが大きく2種類
PAN系
合成繊維、アクリル長繊維で作られたもの。高強度、高弾性
ピッチ系
石油タールや石油ピッチで作られたもの。硬く振動しにくく脆い。

ANCHORに使われているカーボンはPAN系。

PAN系は大きく5つに分類される。
低弾性率炭素繊維LM:引張弾性率200GPa以下)
標準弾性率炭素繊維HT:引張弾性率200〜280GPa)
中弾性率炭素繊維IM:引張弾性率280〜350GPa)
高弾性率炭素繊維HM:引張弾性率350〜600GPa)
超高弾性率炭素繊維UHM:引張弾性率600GPa以上)
※GPa(ギガパスカル)
分かりやすくいうと、1平方ミリメートルあたり
LM 20.3t以下
HT 20.3t〜28.5t
IM 28.5t〜35.6t
HM 35.6t〜61.1t
UHM 61.1t以上
上記の範囲で弾性を発揮する。

そして、弾性の特徴とて弾性率が高ければより強い力で弾み戻りも早い。


次にカーボン以外の所で見てみる。
【フロントフォークの形成】
ストレート
《メリット》
進行方向への安定性が優れており、急ブレーキ時もブレは少ない。
《デメリット》
路面追従性(路面凹凸の対応)が悪い。

ベンド
《メリット》
ハンドリングが軽く路面追従性が良い。
《デメリット》
急ブレーキなどではブレる。

イメージしやすいのが、キャスターの固定(ストート)と自在(ベンド)と言ったところ。

【シートチューブの太さ】
加速中にクランクからの力がダイレクトにかかる所で、ここのしなり具合が漕ぎ出しや加速に影響を及ぼす。

今までの特徴から其々のバイクの特性を考えてみよう。

RS9s 
フレーム、フロントフォーク共にUHMカーボンであることから、漕ぎだしや加速時など、より強い力に反応してすばやく反発させる(反応を良くする)働きが伺える。
フロントフォークはストレート形成なので、小回りなどは得意としないが、その際のブレーキングは安定している。
路面の凹凸は良く拾ってしまう。
また、シートチューブ31.6㎜と太くして強度を増していると思われる。

RS8
フレームは標準のIMカーボンだろう。
弾性率がUHMカーボンより低い分、戻りも遅い。つまり、漕いだ力に対しての反応も遅いということになる。ただ、レーサーくらいの漕ぐ力が無ければ全く差は出ないと思う。
フロントフォークはHMカーボンを使用している事から、ブレーキング時の反応は良い(硬い)と思われる。RS9sには劣るが、ブレーキ→方向転換→漕ぎだしの反応は良いだろう。 
フォークのストレート形成、シートチューブの太さはRS9sと同様の効果と思われる。

RL9
フレーム、フロントフォーク共にHMカーボン。
高弾性率から漕ぎだし、加速、ブレーキング後の立ち上がりの反応は良いと思う。
フロントフォークがベンド形成なので取り回しは軽く楽だが、急坂でのブレーキには安定性を欠くものと思われる。
ただ、路面の凹凸への反応は良いだろう。
シートチューブがRSシリーズよりほそいのは軽量化と漕ぎ出しの滑らかさを狙っているように感じる。

RL8
RL9の廉価版。素材をすべてIMカーボンにしている。
RL9より弾性率が低い分、反応も柔らかいものだろう。
ハンドリングは良いがブレーキング性能はベンドである事から安定性を欠き立ち上がりの反応も他に比べると柔らかい印象と想像する。

総評
RSシリーズはレーサー仕様だけあってカチッとした反応で、進行方向安定性に重きを置いている。
そして、ある程度の脚力が無ければRS9sRS8の違いはわからないだろう。
RLシリーズはハンドリングの良さや路面追従性が高いので、やはりゆったりライドが向いている。
ただ、高速走行などでの急制動には少し安定しない様に思う。
ここはドライバーの腕力次第と言ったところか?


どれにでも言える事だが、性能は脚力に比例する様に思う。