とっくに目は覚めていた
起きあがろうと思った時
一瞬のためらい その訳は
背中に感じる温もりと
漂う女性の髪の香り
振り向く間もなく
彼女がベッドから出ていって
こちらを伺う視線の先が
私の背中を貫いて
大きな窓のカーテンの隙間から
差し込む光の揺らめきと
激しく降り続く雨足が
部屋の静けさを更に増す
思いきって振り向くと
けげんそうな顔つきの
目を丸くした小柄でキュートな女性の姿
ほんの少しだけ無言の二人
君は誰?と聞いてみる
ほぼ同時に彼女から
ここはどこ?
そのやり取りが可笑しくて
二人同時に吹き出した
可愛い人だなと、ある意味釘付けになった
to be continued




