ひつじのブログ

ひつじのブログ

嬉しかったことや、子どもたち(と言ってももう大きい)のことを書いたり書かなかったり。
韓国語勉強中です。

ほとんどブログは書いてません。
よそ様にお邪魔して、たまにコメントを残してます。
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うちは自営業をしている。

1階が仕事場で、2階が自宅だ。


先日、新しいクライアントに

「鳥か何かいますか?」と聞かれた。

「時々かすかに声が聞こえるようで。南国の鳥のような」

「そうですか?鳥は飼ってないんですけどね」と言ってごまかした。

一瞬正直に言おうかと迷ったが、タイミングを逃してしまった。

まったく悪気なく何気なく聞かれたことなので、本当のことを言ったら、お互い気まずい雰囲気になりそうで。


古くからのクライアントには、本当のことを話したり、自然と気づかれたりしているのだけれど。



南国の鳥の正体は、二十歳を過ぎた息子だ。

高音の赤ちゃんのような声から、ドスの効いた低い声まで、七色の声で独り言を言う自閉っ子。

いやもう青年か、見た目はおっさんで。


平日は障がい者施設に通い、週末は家にいる。

彼は、自閉症らしい動きをする。

自分の頭や膝を激しく叩く。机を叩く。

左手は、寝る時まで印を結んでいる。

アニメの台詞や、同じ質問、意味のない金切り声が続く時は、かなりしんどい。

本人もしんどいが、家族もしんどい。


今回の一件も、若い頃なら落ち込んで、mix○に書き込んだりしただろう。

"自閉症"、"奇声"などと検索もしたりして。


そう言えば、息子が小学生の時の担任に、初めて"奇声"という言葉を使われて、とても嫌な気分になったことがあったっけ。


今はもう、ブログに書いて発散しようと思えるほどには慣れてきた。


検索しても"南国の鳥"だ。

動画では、癒しの声と言っていた。

南国の(小さい)鳥の声に癒された。