宝塚御殿山の自宅でパン教室をしている柳瀬美仁です。
長年の望みってありますか？ そりゃありますよね。 虎屋の羊羹を恵方巻食いしてみたいとか（私だけ？）、あれ食べてみたいとか、あの人に会いたいとか、あそこに行ってみたいとか。
絶対に叶わない望みも、簡単に叶えられそうな望み（虎屋の羊羹とか）も、まあ望みといっても色々ですよね。私にも長年の望みってたくさんあります。
その一つが、鞍馬寺で年に一度行われるウエサク祭りに行ってみたいというもの。もう随分前に（10年以上かな？）この祭りを知ってから、ずーっと行ってみたいと思っていたんですよ。ウエサク祭りっていうのは…、興味がある方はググってみてください。
今年、思いもかけずその望みが叶う事になりました。京都在住のお友達が、こんなんあるけど行ってみる？って何気に誘ってくれたのが、なんと長年行ってみたいと私が思い続けていたウエサク祭りだったのです。
で、5月に京都に向かったわけです。石焼親子丼食べたり、村上隆の展覧会に行ったりしたのはせっかく京都に行くから…と欲張ったから。
夕方、お友達と合流して、鞍馬山に向かいました。
まあ、もうものすごい人でね。ケーブルカーに乗るのは早々に諦めて、徒歩で登りましたさ。日本人のみならず海外からの観光客もたーっくさん。途中ドイツ人の方とお話しましたが（お友達は英語ペラペラ。私はぺくらい）、なんか好奇心いーっぱいで楽しみにしてるみたい。私だって楽しみにしてたんだけど、なんかこの大賑わいの雰囲気は違うなあって思い始めていました。
結局、会場に着いた時には足の踏み場もないくらいの大勢の人。しかもマイク大音量で、日本語と英語の説明アナウンスがずーっと続きます。英語アナウンスは、こんな英語でちゃんと伝わるのかな？ って英語ぺの私でさえ思う酷さ。
1,000円も出してろうそくを買ったは良いけど…。
んだか祈る気にもならなくて、私たちは早々に山を下りる事にしたのです。懐中電灯を持って真っ暗な山を下りる際に、雲の間から満月が顔を出し始め、それがなんとも幻想的で美しくて。あの満月を観た時が一番感動したな。
私が参加してみたい！っと初めて思った時のウエサク祭は、まだ参加者も少なく、夜通し行われるそれはそれは幻想的な祭りだったとの事。それが年々参加者が増え、今では3時間の短縮版になってしまったとの事。
思い立った時に行っておけばよかったなと思う後悔と。
まあでもこれで、一つ思い残すことが減ったなという喜びと。
で、翌日、調子に乗って寿長生の郷に連れて行っていただき、この後にも続くお友達との逢瀬もあって、私は一気に体調を崩してしまったのでした。ちゃんちゃん。
柳瀬美仁パン教室のmy Pick