子供たちのいじめは世界共通のようだ。
中国と香港の合作映画
『少年の君』を観てきた。
受験戦争のさなか、一人の女子高生が
いじめを苦に校舎から飛び降り自殺をした。
学校中の生徒たちが
スマホで遺体を撮りまくる。
この物語の主人公チェン・ニェンは
駆け下りて少女に自分の上着を脱いで掛けてあげる。
そのことがきっかけで
自分に対して壮絶ないじめが始まる。
貧しい暮らし、インチキまがいの商売で出稼ぎに行く母、
それでも北京大学へ入れば
この地を離れれば暮らしも変わる・・・・。
友達もいない孤独な毎日の中で出会った
優等生の少女とストリートに生きる不良少年。
出会うわけもなく出会った二人
お互いの立場を同情するわけでもなく
次第に惹かれあっていく。
君が、俺の明日を変えてくれた
君が」私の明日を守ってくれた
私は昔読んだ、紡木たくの『ホットロード』を
思い出した。
映画も見たけど、少年役の登坂広臣が
大人過ぎて違和感を持ったけど
この映画ではそっちに似ている。
巷ではこの作品は東野圭吾の盗作と言われているらしいけど、
それは絶対にない!
純愛+ミステリー と言ったら良いのかも知れない。
思い出す度に、こんなに切なくなる映画も
そんな多くはないと思う。
深く心に残る映画でした。