先週、『黄金のアデーレ』を観て来ました。
クリムトの『接吻』はあまりにも有名ですが、
『アデーレの肖像』も世界で最も高額の絵画トップ10に入ると称されています。
クリムトのモデルとなったアデーレは
この映画の主人公 マリア・アルトマンの伯母にあたる人で
この絵画は自分たち家族のたった一つの遺産であると
オーストリア政府に絵の返還を訴えました。
幼少のころからマリアは伯母のアデーレに可愛がられ
家に飾られたこの絵を心から愛していました。
第二次世界大戦中、ナチスドイツは国中の美術品や価値ある家財道具を次々とを略奪しました。
これは『ミケランジェロ プロジェクト』でも同じ事が書かれていました。
ナチスに追われるマリアと夫は
家も捨て、両親と離れやがてアメリカに亡命し、永住することになりました。
夫亡き後、あの絵は自分が持つべきものだと
20世紀の最後、マリアは美術品返還審問会に審理要請するも、却下されました。
ついにはオーストリア政府に対し訴訟を起こします。
調停で勝訴したマリアは『アデーレの肖像』を
アメリカへ持ち帰ります。
この時の駆け出し弁護士ランデーはランドル・シェーンベルクという俳優さんなのですが、
『ウルヴァリン』とか私の苦手な映画に出ていたようで
私はこの映画がお初です。
とてもメガネの奥の目がとても良いのです。
マリア役はヘレン・ミレンと言うイギリス人の女優さんで
大英帝国勲章を授かったそうです。
途中で気がつきましたけど
冒頭の数分間眠っていたような・・・・。
しかしその後は感動もあり興味深い物語でした。
今月、静岡県立美術館でウイーン美術館展が開催されますが
クリムトも来るとかって、TVでチラッと聞いた様な気がします。