坂の上の古い洋館で細々と洋服の仕立て直しとサイズ直しをしている若い女性
まるで頑固ジジイのようだと言われるその人は
年代物の足踏み式ミシンで祖母の作った洋服を仕立てなおしたり
昔のままのパターンで
服を仕立てたりして生計を立てている
尊敬する先代の仕事を忠実に継承する事が自分に与えられた使命だと
来る日も来る日もコトコトとミシンを踏んでいる
スクリーンの横幅も今では狭すぎるほどだし
洋館で暮らす親子の生活ぶりも昭和の中期の香り
もしかしたら舞台は何年も前の神戸かしら・・・・?
その街に住むお得意さんやお年寄りたちで
毎年開かれる『夜会』
祖母の作ったドレスやスーツで着飾った大人たちが
ワインを飲みながらダンスを楽しむ
『夜会』の入口の看板には2014年と記されている
時代錯誤のその光景は戦後の社交界のようでちょっと笑える・・・。
背筋をシャンと伸ばした中谷美樹さんはとても素敵だけど
映画はかったるい!
もっとシャキシャキせんかい!と突っ込みたくなる
まっ、いいか
たまにはこんなゆったりの世界に身を置いても・・・。