人生初、山崎まさよしさんのライブ@ビルボードライブ東京に参戦。

 

当初は2月(あれ、3月だったかな?)に行われるはずだったのが、緊急事態宣言下ということで延期。満を持しての振替公演だ。ありがたい。

 

 

ずっとLiveで生歌を聴いてみたいなと思っていたアーティストのひとり。長年の夢がかなった一日。しかも、会場がビルボードで距離感が近い。デビュー戦としては、これ以上ない好条件。

 

バンドのメンバーと雑談を楽しみつつ、楽しく遊んでいるような緩い雰囲気がとてもいい。全体の雰囲気は緩いのだが、パフォーマンスは切なかったり、朗らかだったり、エネルギッシュだったり。曲によってころころ変わる空気感や歌声で、見る者の心とまなざしをつかんで離さない。

MCやセットリストも“狙った感”があるんだかないんだか、その絶妙な塩梅が心にくい。

 

自然な感じの「抜け感」。わたしが考えるかっこいい大人の要件を見事に体現している、素敵な大人。

歌声や演奏は、才能が違いすぎるので真似ることはかなわないけど、シンプルなファッションセンスや話すときのトーンはぜひ取り入れたいな~と思うところが盛りだくさん。

 

男女問わず、ワタクシの少し前を歩く先輩方が、独自のかっこいい生き方や楽しみ方を晒してくれるのは、本当にありがたい。

わたしが妻夫木聡さんの代わりに「大人エレベーター」のMCを務めるなら、山崎まさよしさんにはぜひインタビューしたい。

 

星星星星

 

 

 

 

 

ウェイトレス」を観た。

 

 

"The America"なミュージカルだった。

多様性が叫ばれる時代に、何でもかんでも大きくくくってカテゴライズしてしまうのはタブーなんだろうけど、実にアメリカ。

おおざっぱで、やたらエネルギッシュで、やたらと男女が絡み合う。ひと昔前に大流行した「SEX AND THE CITY」もそうだけど、本当にむやみに絡み合うし、異様にエネルギッシュ。部分的に共感するところはあるけれど、根本的な何かが違いすぎで、距離感を感じてしまうのは私だけなのか???

 

だってさ、束縛する男だとわかっていながらなぜ結婚した?

おなかの赤ちゃんの父親以外の男と何度も関係を持つか?よりによって妊娠中に。しかも担当の産科医(既婚)と。

そして、子供を産んだ瞬間に生まれ変わったように強くなる・・・・。これは、あるかもしれないけど、こんなオチのないラストでいいのか?

などなど、疑問が多い。

 

ポスターには「悩める現代女性にお贈りする」ってあるけどさ、悩める現代女性を甘く見すぎだ。わりと楽観的なワタクシでも、それはないだろ、、、と興ざめだ。

 

ストーリーはさておき、すごいな~と感じたのは、ウェイトレスの一人ドーンを演じる宮澤エマさんの歌のうまさ。ミュージカルって、歌で物語が進行する所が多い。だから、演奏に歌声が負けていたり、高音が聞き取りにくかったりすると、話が途切れる感が否めない。宮澤エマさんは、どの歌でも一言一言がしっかり聞こえる歌唱で、ストレスフリーで最高に気持ちよかった。

 

ところで、アメリカの映画やドラマにはよくいろんな種類のパイが登場するけど、おいしいのかな???

ワタクシにわかっているのは、アップルパイがおいしいってことだけだ。

 

☆☆

 

 

 

 

白昼夢」を観た。

 

この白昼夢は一般名詞ではなくて、固有名詞。演劇のタイトルだ。

 

 

「社会になじめず引きこもりとなった中年男性とその兄、父親をめぐるお話。

落ちこぼれてしまった者たちのもがきと再生、『それでも生きてゆく』日々を描く。」

WEBにはこんなコピーがある。

 

けれど、そこまで重々しい感じはない。

夏、秋、冬、春と季節が移ろっていく中で、微妙に関係性や性格や精神状態が変化していく様が面白い。

季節によって、部屋に差し込む日差しの鋭さが変わっているように感じられる(実際は変わっていないのかもしれないけど)演出が素敵だなと思った。起きていることは結構シビアなのに、現実なのか、夢なのかはっきりしない白昼夢のような世界観。

 

休憩なしで1時間30分強で終わるその尺も絶妙。

春ですね桜

 

☆☆☆

 

 

 

3月11日は土屋アンナの誕生日。

そんな記念日に、土屋アンナちゃんのバースデーライブに出かけた。

 

 

5年前の今日、今日と同じようにブルーノートで開催されたアンナちゃんのバースデーライブに参加して以来、ワタクシは歌手土屋アンナが大好きだ。今回は、公演タイトルにある "This is me"が象徴するように、アンナちゃんが愛するロックナンバー中心のセットリスト。ブルーノートというある意味落ち着いた空間に響き渡る熱いロック。意外かもしれないけど、その相性はかなり良くて、行くたびに満足度は高まるばかり。今回は、ステージの後ろにあるスクリーンも有効活用されていて、プロジェクションマッピングみたいな演出もとてもかっこよかった。

 

このご時世、ライブを開催するにはアーティスト側だけでなく、会場スタッフ等、関係するすべての人に様々な決断や配慮が必要で、ライブ実施にこぎつけるのは並大抵のことではないはず。様々な困難を乗り越えて、こうして貴重な時間や空間を共有する機会を提供してくださるのは、本当にありがたい。

 

例年以上に、感動が深くて、とっても楽しい時間だった。

 

 

ファーストラヴ」を観た。

 

 

父親を刺殺した女子大生「環菜」(芳根京子)と、環奈のドキュメンタリー本の執筆を依頼された公認心理士「由紀」(北川景子)のトラウマを巡る物語だ。

 

この映画を観て、一番印象的だったのはタイトルだ。「ファーストラヴ」。何とも甘酸っぱい響きだけど、映画の本編は甘酸っぱさとは真逆。「苦さ」や「重苦しさ」といった表現がしっくりくる内容だ。でも、「ファーストラヴ」という単語とまったく無縁というわけではない。ストーリーをズバッと連想させるタイトルは無粋な感じがするけれど、ストーリーをわずかにかすめるような、チラッと何かしらの気配をほのめかすような、何とも狡猾なタイトルのつけ方だと思う。同名の小説が原作らしいので、このタイトルをつけたのは小説家さんか、編集者さんだと思うが、素晴らしいセンスだ。

 

その他に印象的だったのは役者さんの個性というか、存在感というか、雰囲気。

まず、北川景子さんの美しさ。怒っていても、泣いていても、ショートヘアでもロングヘアでも、とにかく何をしていても、どんな格好でいようとも、美しい。

 

次に、窪塚洋介さんの包容力。ワタクシ的には久しぶりの窪塚洋介さんだったが、その包容力の大きさに時の流れを感じてしまった。といっても、変に歳をとったと言いたいわけではなくて、大らかな人間の素晴らしさを改めて実感した。

 

最後に、芳根京子さん。サイコパスと純真さを行き来するような、あるいは共存するような、常に綱渡りのような危うさや張り詰めた緊張感がにじみ出る演技が素晴らしいと思った。

 

あ、主題歌を歌うUruさんの歌声も素晴らしい。「罪の声」でも主題歌を歌っていたけれど、悲しげな透明感のある伸びやかな歌声。人の心の機微を扱った映画にとってもよく合う。

 

☆☆☆☆