indigo la Endのライブに行ってきた。

indigo la Endは川谷絵音くんを中心に活動しているバンドだ。川谷絵音くんのもう一つのバンド、ゲスの極み乙女。の楽曲はいくつか聞いたことがあるけれど、indigo la Endの楽曲は全く知らない。

単純な興味だけで、チケットを取った。

 

結果、知らない曲ばかりが演奏された(当たり前か・・・)。日本語の歌詞なのにほとんど何を歌っているのかわからない。活舌が悪いとか、そういう話ではなくて、乗れないのだ。

いいとか悪いとかじゃなくて、「私には合わない」ただそれだけ。

 

そんな風に感じると、不思議なことに他の観客も冷めた感じに見える。コロナの感染対策で、歓声やスタンディングでの観賞は禁止されているものの、身体を揺らしたり拍手はOK!なのだが、会場中の観客が微動だにせずに地蔵のごとくひたすら聞き入っている、そんな不思議な雰囲気だ。

 

ライブはなまもの。本当に千差万別だな~と再認識。これもまた貴重な体験だ。

レ・ミゼラブル」を観た。

 

 

 

言わずと知れたミュージカルの代表作。ミュージカル「レ・ミゼラブル」は2013年のGWに観て以来、実に8年ぶり、2回目の観劇だ。今回の観劇で一番強く感じたのが「生きろ!!」というメッセージ。人は無意識に、自分が見たいものを見て、自分に都合のいいように解釈するものらしいが、コロナ禍の環境下、ワタクシが一番強く感じたのは「生きろ」だった。

 

だから、自ら命を絶ったジャベール警部は、強いけど実は一番繊細だったんだな~と思ったし、少年ガブローシュがあっけなく銃弾に倒れてしまうシーンが一番胸に突き刺さる。ガブローシュ独唱の歌声があどけなくとても元気だからこそ、その歌声が止まる瞬間はこちらの息も止まってしまう。一方、どんな環境下でも姑息にずる賢く、しぶとく生き延びているテナルディエ夫妻は、エネルギッシュですごい生命力だな~と元気づけられたりもする。初めて見た時には、圧倒的な歌唱にただただ圧倒されるばかりだったけど、2回目ともなると主要な登場人物に注目する余裕があった。とは言え、ヴィクトル・ユーゴーの原作「レ・ミゼラブル」に手を出す勇気はない。

 

話は逸れるが、少年ガブローシュはみなしごだと思っていたのだが、実はテナルディエ夫妻の長男だそうだ。両親から愛されず放置され、パリの路上でたくましく生活する典型的な浮浪児となった模様(ウィキペディアに書いてあった)。ミュージカルだけではわからなかった血縁関係ここにあり。それから、1回目観た時も、2回目の今回もテナルディエ夫人役は森公美子さん♡ ワタクシは森公美子さんのは服からあふれ出そうなおっぱいの肝っ玉テナルディエ夫人が大好きだ。

 

さらに今回、観劇後に改めてこのミュージカルの時代背景を調べてみて、初めて気づいたことがある。これまで、ワタクシはフランス革命が始まる1789年前後の時代だと思っていたのだが、間違いだった。正確には、フランス革命後の1815年から1833年までの18年間が描かれているとのこと。フランス革命は終わっているとはいえ、ルイ18世、シャルル10世の復古王政時代、七月革命、七月王政と激動の時代だ。

 

ちょうど今、NHKの「青天を衝け!」では、幕末の激動期がドラマ化されている。日本の大政奉還は1867年のことだから、「レ・ミゼラブル」その数十年前の出来事なのだな~と思うと、国は違えどその当時の歴史的出来事の共通点とかが垣間見えて、感慨深い。

(高校の世界史で、そんなことを習ったりしたな・・・・などと遠い昔の感想がよみがえったりもする。そして、感想は思い出すけど、肝心の歴史は綺麗さっぱり忘れたままだ・・・。)

 

あと、このミュージカルのポスターの素晴らしいと思うよね。この絵は、原作の挿絵。コゼットの幼少時代だそう。(ワタクシは今まで、少年ガブローシュだと思っていたけれど・・・)もともとのイラストも素晴らしいけど、これをポスターに起用した人のセンス、そして再演される度に微妙に変わるアートワーク。そのセンスもとても素晴らしいと思う。歴代の「レ・ミゼラブル」ポスターの展覧会、めっちゃ行きたいと思う次第。

 

☆☆☆☆

 

 

 

KREVA in Billboard Live Tour 2021」に行ってきた。

 

 

コロナ禍で参加したLiveの中でも、屈指の素晴らしさだった。

歌詞を重視して選択したというセットリストは本当に胸に響くものばかりで、冒頭から涙があふれた。正直、KREVAは好きだけど大ファンまでには至らず、というワタクシ的には知らない曲もあったけど、それでも歌詞がよく聞こえて、とてもいい曲だな~って感じるものばかり。ステージ上のアーティストの思いが、音に乗ってひしひしと伝わってきて、体の芯までじんわりと響いてそこから元気が湧いてくる感じ。

 

とは言え、過剰に煽る場面は一切ない。どこか冷めた感じも一切ない。高揚しつつも行き過ぎ感のない絶妙な盛り上がり。客席から歓声が飛ぶことはないのに、みんなとっても楽しそうなのがよくわかる。とっても素敵な雰囲気だった。

 

ライブの構成も、最高潮に盛り上がってエンディングという通常時の流れとは一線を画していた。最高潮にぶち上ったところからの、心地よいクールダウン。いい感じのリラックスタイムを、アーティストや他の観客と共有する一体感。まさに「整った」感覚だ。(ワタクシはサウナに行ったことがないので、実際に整った感覚を体験したことはないけれど、絶対こんな感覚だと思う。)

 

さらに各座席には、ライブ終了後から当日限りで限定公開されるポッドキャストのQRコードが印刷されたマスクケースが置かれていた。一人でニヤニヤしながら、ライブを振り返って余韻に浸ってくださいね、という粋な計らい。ライブ終了後に盛り上がった気分のまま飲食店に繰り出して、羽目を外しすぎることのないようにとの配慮だ。

 

ただただ制限を押し付けるわけではなく、楽しみながら自粛ができるように工夫された演出。KREVAのカッコよさに痺れた夜。

ルールの範囲内で、最大限に楽しめる大人。めちゃくちゃかっこいいね!

 

星星星星星

 

 

 

Mr.ノーバディ」を観た。

 

 

 

 

映画館で外国映画観るのは、実に1年3か月以上ぶり。久しぶりの字幕映画。そして、超久しぶりのアクション映画。別に、熱烈な外国映画ファンじゃないけれど、「久しぶり」っていうのはいつもよりも刺激度高め。

 

ポスターにもあるように、地味でさえない男が派手にキレる映画なのだが、序盤の冴えなさの描かれ方がとても好き。変わりばえのしない判で押したような鬱屈とした生活がめっちゃ伝わってくのだけど、小気味よいテンポで観ている方は結構楽しい。

中盤までにいかないうちにキレるきっかけが訪れるのだが、久々に体験する映画館でのバイオレンスシーン。大きなスクリーンに映し出される迫力と「音」の相乗効果、恐るべし!!臨場感、リアリティに思わず目をそらしてしまう始末。PG12の作品だから、そこそこにグロいシーンもあって、耳や脳が慣れるまでしばらく時間がかかったな~。映画館の音響、間違いなく進化している。

 

中盤から終盤にかけて、「ホームアローン」と「ダイハード」を足して割ったような、おかしげな仕掛けと死にそうな無双状態。いいテンポだ。

 

ところで、この映画では、「会計士」「監査役」「理髪店」が隠語として使われている気がする。ただのコードネームなのかもしれないけど、英語圏の人なら、この単語の意味するところがピンときたりするのだろうか・・・。深く楽しむには、その国のカルチャーとか言語まで含めた理解が欠かせないよな~と、大層なこともチラリと脳裏をかすめたが、多くを望まないワタクシは、現状でも十分楽しかった。あ、でもタイトルは原題の「NOBODY」の方が絶対にかっこいい。世の中にはダサい邦題が多すぎる。

 

ちなみに、主人公の冴えない男の父親役は、「バック トゥ ザ フユーチャー」のドクを演じた俳優、クリストファー・ロイド。彼の活躍も必見!

 

☆☆☆☆

 

首切り王子と愚かな女」を観た。

 

 

 

 

 

ポスターには「時代も場所も架空の王国を舞台にした大人の寓話」とあるし、ポスターやスポット動画もファンタジー色強めのデザインだけれども、涙なしには見られない深い内容だった。

 

テトリスみたいに縦横自由に動く掘りごたつの骨組みのような大道具。舞台を囲むように整然と並べられた小ブース。ユニークな構成が新鮮だった。舞台の左右、それから奥に、1メートル四方、高さが2メートルくらいの透明なブースが各4つ、合計12個並んでいて、各ブースには机といすが設置されている。机の上にはペットボトルのお水と台本らしきものが置かれていて、そのブースは演者の待機所のようになっている。自分の出番以外は、おおむね各自固有のブース内で固唾をのんで、舞台中央で展開される物語を見守っている。そのブースは、舞台袖のように客席から見えない位置に設置されているのではない。舞台を構成する要素として、どの客席からもしっかりと見える位置に置かれている。

開演5分くらい前から演者がそこに待機しているし、休憩時間残り5分くらいになると、後半戦に備えて役者が再び待機する。

 

役者は全編を通して、ほぼほぼ観客の視線にさらされていた。演者がまとう衣装は、黒か白。色のない世界では、人の感情がより鮮明に伝播するのか、没入してしまう。登場人物のすべてに共感してしまう。

シンプルで無機質な大道具と登場人物の鮮明な感情。そのコントラストが素晴らしいと思った。

 

☆☆☆☆☆