Hazeは、インドネシア(スマトラ島など)で焼畑をした煙が風に乗ってシンガポールやマレーシアに運ばれて空気が汚れる煙害という現象です。
マリーナベイも霞んでいます

シンガポール環境庁(The National Environment Agency)が運営するHPでは、Haze による健康障害の度合いを、PSI(Pollutant Standards Index) という数値を用いてリアルタイムな汚染状況を発表しています。
指数のPSI(Pollutant Standards Index)は大気汚染の度合いを示すものです。
0-50 良好な大気状態 (Good)
51-100 やや不良な大気状態 (Moderate)
101-200 不健康な大気状態 (Unhealthy)
201-300 非常に不健康な大気状態 (Very unhealthy)
301- 危険な大気状態 (Hazardous)
ということで101以上が要注意とされていますが、下記は10/3の21時時点(日本時間)でも悪い状態という事がわかります。
※マレーシアでは、大気汚染指数(Air Pollutant Index: API)と呼ぶそうです。
測定基準の差が分かりませんでしたが、PSIと同じ喚起基準だったので、たぶん似たようなものor名称が違うだけでしょう。
ちなみに、どれ位悪いかというと、9/25には学校がHazeの為に休校になりました。(MOE Kindergartens, Primary, Secondary and Special Education Schools to Close on 25 September 2015)
急に子供が休みになった為、親も会社を休まなくてはならず大変だったそうです

乾季が終了すれば、hazeも落ち着くので今月いっぱいかとは思いますが、もしシンガポール、マレーシア方面に行く予定がある方は、念のためマスクをお持ちになった方がよいかもしれません

(臭いもあるらしいです…)
同僚(シンガポール人)もシンガポールに帰るのに、今Hazeがひどいから嫌だなぁーと言っている位ですから。。。
日本の外務省の海外安全ホームページにも「シンガポール・マレーシア:煙害(ヘイズ)に関する注意喚起」があるので気になる方は見てくだい。
シンガポール人の同僚が教えてくれた話が興味深かったので書いておきます。
以前はインドネシアが焼畑をするから悪いと考える風潮だったのが、焼畑をしている会社に投資しているのは、現在Hazeに悩まされているシンガポールまたはマレーシアという事がわかってきたそうです。
なので、インドネシアを責めるばかりではなく、root causeであるシンガポール国内の投資をしている会社に対し、焼畑を奨励する事を止めるように求める運動なんかも始まり出したそうですよ。