ミュージカル『レ・ミゼラブル』ワールドツアースペクタキュラーを観てきました。
コンサートバージョンのレ・ミゼラブルです。
東急シアターオーブにて。
コロナのせいですっかり劇場への足が遠のいていて、なんと5年ぶりの観劇。
レミゼ鑑賞自体は帝国劇場100周年記念公演以来なので14年ぶり(゚Д゚)。
日本初演から何度も観ている作品だし、英語版も映像で見まくっていたり、
音楽CDも何度も聴いているので、内容はすっかり頭に入ってます。
ただし新演出版は未鑑賞。
2025年8月23日12時の回。
以下雑感。ストーリーの微ネタバレあり。
ジャベールの力強さと声量がとにかくスゴい!
バルジャンを吹き飛ばすくらいの勢いの歌唱に圧倒される。
このヒト絶対に死なないよね、と思うほどの生命力を感じてしまい、
あの舞台のジャベールは生存しているのではないか?と思いました(笑)。
これでも褒めてるんですごめんなさい。
ファンティーヌの転落人生観が際立つ演技がすごい。
苦しそうで観ていてツラい薄幸の女性がそこにいました。
アンジョルラスの革命家的魅力と声量がすごい。
みんなを引きつける人物がしっかり表現されていました。
テナルディエとその妻の盛り上げ感がすごい。
酒場のシーンが楽しいと、観ているこちらもすごく嬉しいのです。
やっている事は最低だけどキャラクターとしては魅力的でねぇ。
アンサンブルも一体感があってとてもいい!
聴いていてとにかく安定していて安心感がありました。
とても楽しそうだったし!
みんな声量も申し分なしで、心地よい歌に聞き惚れました。
そして何度も泣く、泣く、泣く。
何が起こるか知っていても同じシーンでまた泣いてしまう。
まず最初に司教様のシーンで泣く。
夢やぶれてでも泣く。ファンティーヌの死亡でも泣く。
別に泣けるシーンでなくても音楽の盛り上がりで泣く。
オンマイオウンと恵みの雨で涙腺崩壊。
エポニーヌ退場シーンでマリウスの方を見るのも泣く。
フィナーレでもボロ泣き。
レミゼを観ると顔が大変ウエットな感じになるのです。
さすがに愛され続けて40年の舞台、演者も観客も熱量が半端ない。
いやぁ、堪能しました。興奮に包まれたひとときでした。
久しぶりに観た舞台が良いもので良かった。満足。
◆当日の出来事
鑑賞中、下の階ではニュースになるような事件が起きていて、
自宅に帰ってからニュースを見て驚きました。
ヒカリエの7階で催涙スプレーが撒かれて複数の被害者が出たとのこと。
ニュース映像ではすごい台数の消防車が横付けされてうわっ!て感じで。
そういえば一階の道路に消防車が止まっていたなぁと思い出したりして。
(その時は何台もいなかったと思う)
事件現場の7階はシアターオーブへの行き帰りで通行する場所なんですけど、
通ったのは事件前、事件後で、現場ではまったくそんなことがあったという
痕跡もなく、そういうことがあったのは気づきませんでした。
ただ、エスカレーターで警備員が人の流れを止めたりしていて「?」と
感じたりはしましたが。アレはそういう理由があったのかな。
◆オマケ的な画像
帝国劇場100周年記念公演当時のフライヤーを掘り出したので貼っておきます。
バルジャン 今井清隆
ジャベール 鹿賀丈史
エポニーヌ 島田歌穂
ファンテーヌ 岩崎宏美
コゼット 神田沙也加
マリウス 石川禅
テナルディエ 斉藤晴彦
テナルディエの妻 鳳蘭
アンジョルラス 岡幸二郎
司教 林アキラ
でした。うおぉぉぅ、す、すげぇキャストだったんだな……
このあと14年もレミゼ離れしていたのは、
この日の舞台で満足してしまったからかもしれません。