Switch版『うみねこのく頃に咲』をプレイしていました。

 

文章を読み進めるアドベンチャーゲームなのですが、
完全読破まで149時間もかかったぜ……orz


詳しい内容や評判など、ほとんど知らずにスタート。
ただ『ひぐらしのなく頃に』の作者が描いた物語なので、
残酷描写がこってりある長大な話なんだろうな~と予想はついておりました。

本編エピソードは1~8まで。
舞台は右代宮金蔵という名の富豪が領有する六軒島。
年に一度執り行われる親族会議のため、右代宮の一族が島に集う。
不気味な碑文の謎、魔女伝説。

仲の良い子供達と対照的に、大人達は財産を巡り罵り合う。
そして起こるべくして起こる凄惨な殺人事件。
密室の扉に描かれる奇怪な魔方陣。姿なき殺人者。
島に忍び込んだ第三者の仕業なのか、
親族の誰かが犯人なのか?
それとも超常の存在である魔女が暗躍しているのか?
無慈悲な殺人者が誰なのか突き止めようとするなか、
ひとり、またひとりと犠牲者が増えてゆき――
残された者達は次第に疑心暗鬼に陥ってゆく。

これは碑文になぞらえた殺人なのだろうか?
不可解な連続殺人事件の渦中で、
彼らは超常の犯行であることを認めざるを得なくなるのだった。
そしてついに魔女が蘇る――

……という感じのエピソード1。
開幕からしばらくはほのぼのした日常がじっくり描かれ、
やがて血なまぐさい展開に突入、というのは
「ひぐらし」と同じパターン。
そしてこの事件は形を変えて執拗に何度も描かれることになる。

エピソードを追うごとに、現実的、非現実的な死が描かれ、
現実と幻想の境界線が曖昧になっていき、
物語は次第に奇想天外な展開を見せてゆく。

嵐の中の孤島というクローズドサークルで起こる、
めまぐるしい物語、唐突な超展開!
そしてやはり、ひとつのエピソードが長い長~い!
良くも悪くも、ものスゴいなこの文章量(゚Д゚)。
一気に読もうとすると、とにかく疲れる。
そして最初の方で読んだ話を忘れてゆく(笑)。

伏線なんか覚えていられないわ。

 

「ひぐらし」と同じくフルボイスで、声優陣の芝居がスバラシイ。
笑い声のバリエーションが強烈。

130時間くらいで、ようやくエピソード8まで読了。
まぁここで完結なんだろうな、という結末に辿り着いたので
本編終了だと判断しました。
でもまだ、外伝的な読み物集があって……
ここからさらに19時間もかかってようやく全部読了。

他にDLできる格闘ゲームがあり、まだしばらく

「うみねこ」ワールドが楽しめそうです。

そういやSwitch版だけかどうかわからないけど、
画面をスライドすると魔法エフェクトなのか☆がキラキラする。
なんか意味があるのかな。


アニメ版が期間限定で公開されていたので観ました。以下感想。
おい、これ終わってない(笑)。
でも、ゲーム前半のストーリーが割と忠実に描かれていましたね。
絵が良かったりいまいちだったり、安定しないなぁ。

動くさくたろう凶悪にかわいいなぁ。

グロシーンにモザイクなくて大丈夫だったのか?
予告の変なノリはなんなん。あと予告の長さに時代を感じる。

 


↓以下、ネタバレありの感想。

未プレイの方はご注意下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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以下↓ネタバレ感想

 


実際に起こった出来事と、ボトルメール、偽書など、
現実と虚構、幻想が入り乱れてぐちゃぐちゃで、
親族が帰らぬ人となった原因……
六軒島で何が起こったのか、真実は、結局曖昧なまま。

漫然と読んでいただけでは理解できない作りっぽい。

 

読み取れる現実としては結局、
島に行かず取り残されたのは縁寿、
島での事件から生き残ったのは絵羽。
なぜか絵羽は島での出来事を何も語らない。
絵羽に引き取られた縁寿は彼女に心を開かず、
双方にとって不幸な人生を送ることになる。
実は生存していた戦人。
しかし「戦人」としての彼の心は既に死んでいた。
数十年後の兄妹再会って展開は切なくもけっこう好きでした。

エピソード8の最後の選択肢である扉「魔法」と「手品」
どちらかを選ぶかで展開が少し変わるけど、
どっちが正しい選択なのかは不明。

魔法エンドのほうが平和的な終わり方。だけど平和すぎる。
やはりこっちは甘い幻想なのか。
一方、手品エンドは縁寿が殺人犯になってるがいいのか。
しかし歴戦の傭兵である天草が縁寿にあっさり仕留められてしまうのか?
なんとなく無理があるような。
それとクイズに何問答えるかで展開は変わったのだろうか。
ベアト人形の有無くらい?

何に焦点を当てるかで、この物語の印象はずいぶん変わってくるような。
私は魔法が出てきた時点でもう、思考停滞理解放棄。
ミステリとして読むのはやめて、
ひたすらキャラクター達のやりとりを味わっていました。ゲップ。


幻想を全て取り除いた現実で何が起きたかの真相っぽいものは、
個人が出している考察などをいくつか読みましたが……

納得できるような、全て鵜呑みにはできないというか。
プレイヤーそれぞれが感じた読後感を大事にすればいいのかもしれません。

……これ「犯人はヤス」って言わせたいために呼び名がヤスなのだろうか。

 

あとおまけ的位置づけシナリオのピースちゃん、

戦人出生の秘密は知っていたのか否か。

一番罪深いのは留弗夫じゃないかこれ。

 

 

◆私的みどころ
一族のへんちくりんな名前が笑いのツボ。
ベアトリーチェの顔芸と下品な笑い声の面白バリエーション。
後半のかわいいベアト。
にぇ。
さくたろうは作中一番の癒し。
イケメン多し。天草かっこいいな。
戦人は顔だけはいいんだけどな、
自ら地雷を踏んで窮地に陥るのはアホなのよ。
あと女ったらしなのは遺伝か。

◆精神的にクるものがあったところ
真里亞のうーうー。きひひひひ。
楼座の虐待。いやー。
ルチーア学園内の陰湿ないじめ。げぇー。
留弗夫による赤子のすり替え。うわー。
エヴァとベルンカステルとヱリカ。
膨大すぎる文字数。

◆「ひぐらし」との関係
ベルンカステルは梨花、ラムダデルタは沙都子?
そう思う根拠は、外見が似ているってのもあるけれど、
公式サイトで公開されている「ひぐらし業卒」
アナザーストーリーの奥付にあるカット。
ついでにフェザリーヌはエウア……なのか?
小此木は? 天草は?
本人なのか関連しているのか、カメオ出演なのか。

ファンが出している考察もいくつか見ましたが、
色々気になりますねー。