GWも引きこもってゲーム三昧!

ミネトの日常風景ですね。

 

Steamで配信されているインディーゲーム「MINDHACK」が今のお気に入りです。

 

 

悪人の頭の中をお花畑にしてしまうテキストアドベンチャーゲーム。

知ったきっかけはゲーム実況動画から。
体験版の時にゲーム実況者が出した動画を見ており、
その時はこれといって自分でやろうとまでは思わなかったのですが、
先日1~3章までをプレイできる「アーリーアクセス版」が配信開始となったことで
改めて複数のゲーム実況者が動画をあげていて、そのひとつを見ているうちに、
作中のどこかが私の琴線に触れたらしく。

作品そのものに興味を抱き、公式のブログを見に行って、すきまトークや
制作風景など読んでいるうちに、いよいよ自分でやりたくなってきて。

「けど、これスチームのゲームなんだよな。
クレカ払いしかできないなら、入手するのは難しいかな。
あれ? よく見たらスチームってプリペイドカード払いできるじゃん!

じゃあカード買っちゃえ~スチームインストールしちゃえ~

ゲーム購入ポチっちゃえ~」

サクサクあっという間に私のパソコンにMINDHACKのアイコンが出現♪

オシャレかつスタイリッシュでハイセンスなゲーム画面。
画面が花だらけになります。
絵柄が好み。ストーリーも好み。
魅力的なキャラクター達が織りなすテンポのよい会話。
かっこいいゲームオリジナル楽曲も物語を大いに盛り上げる。
緊張感ただようテーマなのにどこか飄々として楽しげでもあるという
不安定さがたまらない。

初回プレイ、再度プレイ、絵やアニメーションを楽しみつつプレイ、
選択肢による変化すみずみまで確認プレイ、
英語版でプレイ、ヘッドフォンで音楽SEをじっくり聴きながらプレイ、
と、じわじわ何度も周回して楽しんでいました。

オアシス時代から筋金入りの「かな打ち」なので、
普段やらない「ローマ字打ち」文字のタイピングパートがどうにも苦手。
とろくさいのでEXTRA資料解禁に至らずorz
3章までクリアすると強制的に解禁できるけど! 感謝!(T-T)

現在まだ3章までしか配信されていないので、
早く今後の展開が見たいいいいいいい!と狂乱しつつ待機。
続きが楽しみすぎる!
公式ブログには本編をより楽しめるようになる情報が満載で、
制作者が本当に楽しみつつ丁寧に作っている姿が見えてくるし、
そもそも本業の傍ら制作されている作品のようだし、
急かすわけにもいきません。
正座してじっと待つわ……

最初、正式版がリリースされてから購入でもいいかな?とも思いましたが、
完成前からこの作品を追えるというのも新鮮でいいかもしれん、
と買ってみて正解。
公式ブログも毎週更新されているし、本編以外のお楽しみもある。
ワクワク期待しながら待てる贅沢な時間が増えました。

オリジナル音楽も格好良くて、迷わずサントラ購入。
聴いてるだけで高揚する「GREETINGS,BUTTER KNIFE…」

ハンドクラップ+ベースでべんべん鳴ってるFM音源がたまらない

「READY TO TASK」など、好きな曲が多いです。
ブログの楽曲紹介記事と併せて聴くと、より深く味わえますね。

 

YouTubeで配信されているサントラは無料で聴けますよ!
出し惜しみしない姿勢が素敵。

 

 


 

 

 

 

 





↓以下はネタバレが含まれる感想雑文なので未プレイの人はご注意を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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◆キャラクターの魅力

隊長もウニもキャビネットもシノもいいけど、
もっとも興味深いのは「先生」ですねー。
白手袋がけっこうなツボ。手の動きがいちいち格好いいのもあるけど、
会話から読み取れる主人公の人となりを想像するのが楽しいのです。

 


更生対象はマインドハックによって救われているようで、
実は社会にとって無害にされただけで、
本人は別に救われたわけでもないのが切ないというかなんというか。

◆ユーニッド
本人も仲間も言動も徹底的に海産物。
ゲーム本編中の資料から受ける印象は「ヤバくて危険な輩の集団」ですが、
「ブラッディパエリア」に属する仲間達の交流は比較的ほのぼのしているし、
本人はかわいいものが好きで、実はさみしがり屋という、
チンピラだけどどこか憎めないところもあるブラックサンシャイン。
後から知らされた仲間の所業を庇っているイイヤツな一面もあるんだよな……

更生後はおバカで陽気な人格になって新米隊員と漫才するくらいの
コメディリリーフ的な位置づけになってしまったけれど、
ユーニッドの仲間側から見たら、あの変貌ぶりは悪夢でしかないですね。
色々忘れちゃっているようだし。

 


◆イーヴリッグ
BGMが最高か!
指が4本で、全身毛むくじゃらでしっぽもあるらしい、なんだこいつ。
そもそも自称「イーヴリッグ」ってなんなんだ。
表情とポーズがコロコロ変化して見た目可愛くコミカルなんだけど、
被り物を内側から溶接って異常すぎるだろ。犯行内容もエグすぎる。
彼は既に取り返しのつかない罪を犯し、救いようのない立場ではある。
けれど家庭環境には気の毒なところもあり、そこはなんとも言えん。
自分を騙しつつ虚勢を張って保っていたであろう正気を先生によって
いびつに破壊され、狂信は失われても人としてたぶん壊れちゃった。
哀れだな、とは思う。
正しく矯正された彼も見てみたかったけれど、更生後も罪は消えないし、

今さら家族も彼を引き取ってはくれないだろうなと。

誰も救われないな。

 

自信満々で尊大な態度のなかに見え隠れしていた彼本来の姿がかわいい。
誕生日を祝われて照れている顔もかわいいのよ、もう。

 


◆シノ
シノは殺意の波動を全方向にまき散らす危険存在、なんだけど
見た目がとにかく可愛い。不鮮明な写真のほうは普通に不気味。
陰惨な過去の記憶を語っていたことから、人だった時のことが全て
消えてしまったわけではないらしい。

発言内容や帽子のマークなどから推察するに、10年前の戦禍では

ホットフィックス隊の一員(内面は危険人物)であったと思われる。

もともとやばいやつだったからこそ変異体になったのかも?

壊されるとき「博士」に助けを求めていたのが切なく感じた。

しかし「博士」に関してはゲーム本編の現時点では謎存在でしかなく。
ある日の会話ログと「マインドハック電話相談」の
「博士」コムちとシノのやりとりしか知らないけど、
本来の関係値もあんなほのぼのコミカルなの?
今後登場するであろう「博士」がどういう役回りで物語に絡んでくるのか、
シノのことをどう思っていたかで、今後どんな影響がでてくるのか
色々気になりますね~。

「かけまくも あやにかしこき わがきみの
みめぐみたまふ まがことけがれ」
タイピング打ち込みにくさNo.1……

◆新米隊員
良くも悪くも熱血くん。
悪に対する憎悪が強く当たりも辛辣な、ジャベールみたいなタイプの人。
マインドハッカーについて「根暗で怠惰で出不精の引きこもり」とは、
つい本音が出たのかしら。
ウニとの漫才の相方ぶりがさまになっている。
深刻な展開のあとこいつとウニが出てくるとなんかホッとしますね。

◆レベッカ隊長
隊長さん好きだなぁ。
とりあえず女性という認識でいいのだろうか。いいのよね。
英語版はユーニッドが隊長のことを「ベッキー」と愛称で呼んでいた。

先生に対しては時折「おかん」みたいなところがあるという印象。
彼女に対しては先生も心を許しているような感じだし、
そばにいると安心できる存在なのかも。
誰からどんなことを言われても冷静に、優しく、丁寧に返答する、
おバカなことにも真面目に答えるなど、とにかく人格者なんだよな。
それでいてやるときはしっかりやってしまう。格好いいんだよな。
過去に先生と彼女の間になにがあったのか明かされるのだろうか。

まだ話の途中だし何もわからないところからの勝手な予想だけど、
現時点でいちばん悲劇的で嫌なのは、
彼女が自覚のない「魔王を内包した勇者」だったという展開。

◆FORMAT
姿なき人工知能、マインドハック施設の管理AI。女性の声らしい。
きちんと言わないとパンにバターもジャムもつけてくれないっぽい存在なので、
人間に対する気遣いを期待しても無駄なのかもしれません。
すきまトークでは花がなんなのかよくわかっていない疑惑があったが、
子供時代の先生には花束を贈ったりもしていた。謎。
声だけで体があるわけではないけど、大会優勝者に花束を贈ったり、
フロッピーディスクをどこかから入手してきたりと、施設以外への移動も可能?
詳細が判らなさすぎるし、なんか色々怖い。
先生に対しては「私の可愛いドクター」だの「愛しのドクター」だのと
愛情が重くて過保護。
先生は従順に対応しているけれど、あれって逆らったらどうなるのかな。

◆先生
周囲から「先生」FORMATからは「ドクター」と呼ばれる主人公。
手だけしか見えないキャラクター、人々の会話や手の動きなどから、
どんな人物なのか想像するだけで、なんとも楽しい。
なめらかに動く手が、見ていて非常に気持ちがよいです。

「先生」はプレイヤー自身なので性別すら設定していないとのことですが、
それにしてはかなり強烈な個性があるように思えます。

自分を天才といって憚らない自信家。オマエは軸本みよりちゃんか。

人の話はしれっと聞き流す。

花の首飾りを作ったり編み物ができるくらい手先が器用。
食にこだわりはないが、手が汚れる食べ物は避ける。
怪奇現象は苦手、雑草に興味は無く、虫は嫌い。

10年前はまだマインドハックの技術が確立しておらず、
戦闘部隊がバグと直接戦っていた

先生は10歳で少年マインドハック大会優勝
そのまま施設へと連れてこられた可能性あり?

隊長の台詞からマインドハッカー歴は10年だと思われる。

つまり先生は20歳前後ってことになるのかな?
基本命がけのマインドハックを10年で5000回近く施術、というのは
かなりブラックな職場な気がします。

隊長とは長い付き合いらしく、仲良しなのがイイ。
「レベッカちゃんちーっす!」
というおかしな選択肢が、彼女の対応を含めてかなり好き。

従順に従っているようではあるが、
FORMATのことを実際にどう思っているかが不明。
褒められて嬉しいのかどうかもわからない。
呼びかけに応答しないこともしばしば(寝ている?)。
18回呼んでも応答しないなど、たまに塩対応。
いやあれは事故の恐怖が蘇っていて
「行きたくないなー」ともじもじしていただけか。
それにしても18回って。
あのピンポンピンポンうるさいのを無視するのも胆力がいりませんか。

ざらついたバグ枠の選択肢を選ぶとバグが発生しているっぽいけど、
喜怒哀楽を前面にしたやりとりにより先生の感情が高ぶり、
更生対象のより深い記憶に触れることができるという解釈でいいのかな?
今のところ更生対象の反応が変化する以外の異変はない……
けどあの選択肢は「先生」にもバグのようなものが蓄積しているような……
言い知れぬ不安をかき立てられますねぇ。
今後どうなるのか、どうもならないのか。
気になって仕方が無い。

 

花を破壊したときも、どういった感情でやっているのかわからない。

壊すことに喜びを見出しているのか、ただ無感情に淡々とやっているのか。

このへんはプレイヤーが自由に想像していいんですかね。

 

作中色々な意味でいちばんやべえ奴は「先生」だと感じています。
わくわく。

ガーベラって一輪挿しでも映えるしずっと元気なんだけど、
ある日いきなり突然死するもので、実は子供時代のトラウマ。
私の印象のなかでは「急死する怖い花」なんだよな。
その怖い花を先生がぶっちぶちむしっちゃうものだから……ブルブル。

ともかく続きが楽しみだ!