レイジングループの作者amphibian氏がケムコを退社されたとのことで、
今後どんな創作活動をなさってゆくのか気になるところではありますね。

その氏が原作を手掛けた漫画作品「こっくりマジョ裁判」が、
7月に単行本として発行されました。
作画は中山敦支氏。

チラシの紹介文はこんなんでした(一行)。


ゲーム界の新進気鋭×漫画界の鬼稀輝才!少女たちの極限爆殺デスゲーム!!


内容については、詳しく書くとすぐネタバレになってしまうので、
amphibian作品が好きな人、興味がある方は読んでみて~
と言うしかありませんが、
紹介文に違わずデスゲーム「こっくりさん」が繰り広げられる、
殺伐とした話です。
個性的でインパクトのある絵は好き嫌いがわかれると思いますし、
爆殺という言葉から想像できるようにグロシーンもあるので、
そういうのが苦手な人はご注意下さい。
私としては海の仲間達が登場するシーンが強烈で印象に残りました。

といっても残酷場面ばかりが見どころではなく。
少しずつ真実に迫ってゆく過程など思考ゲーム的で面白かったので、
私としてはもっと長めの物語にしてほしかったなぁと思いましたが、
残念ながら全1巻。
サクッと読めてしまう長さですがamphibian氏のがっつりした長文に
慣れていると物足りなさを感じてしまいます。

巻末に収録された対談は、トガビトノセンリツのwebコンテンツと同じノリで
大変楽しかったです♪
 

 

 

 

 





以下ネタバレ含むつぶやき
amphibian氏の手掛けた作品、
トガビトノセンリツ、レイジングループ、こっくりマジョ裁判の
ネタバレが含まれますのでご注意下さい。
 

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登場人物が死にまくるのに凶悪犯の自滅以外に死人が出ない、
結果的にまさかのハッピーエンドなレイジングループより、
絶望的な結末だけど僅かな救いがあるトガビトノセンリツのほうが
私としては好みの展開でした。
いや両作品とも好きなんですけどね!

こっくりマジョ裁判の「こっくりさん」に参加させられた者が
死んだらそれまでというのはトガビトと一緒。

死んだふりして生きていた黒幕という流れも同じでしたが、

私は素直に騙されてしまいました。海の仲間が強烈すぎてな……

そして一度ゲームフィールドに召還されたらほぼ生還できない。
生きて帰るには人外であるマジョになるしかないという、理不尽ぶり。
難易度インフェルノのクソゲーよりもヒドイけれど、
これぞデスゲームという気がしないでもない。
そういえば作者によるとトガビトはデスゲームではないということなのですが、
私はデスゲームの基準がイマイチわからないからスルー。
こっくりマジョ裁判は色々面白い設定だし、
主人公があのあとどうなるのか続けて読みたかった……
ラストで先輩は完全に死んだと思っていましたわ(笑)

巻末対談は、死人もしれっと出てきて和気藹々?と会話しているのが楽しい。
裏設定などサラッと語られているんですが、
先輩の眼帯の理由がぶっとびすぎでした。ちょっと!(笑)