「ひめゆりの塔」で知られるひめゆり学徒隊の悲劇を主軸に、
沖縄戦の悲惨さを容赦なく鋭く描いた
日本オリジナルのミュージカル作品『ひめゆり』鑑賞。
戸田市文化会館にて。
【2019年7月13日 ★組】
キミ 黒沢ともよ
上原婦長 吉沢梨絵
檜山上等兵 原田優一
滝軍曹 岡幸二郎
ふみ 尾川試帆
何度も再演され、そのたびに
様々な俳優さんが出演しているようですね。
「宝石の国」フォスフォフィライト役で
声だけは知っていた黒沢ともよさんは今回初見。
1998年11月と2002年11月に見て以来、
なんと17年ぶり!の鑑賞でした。
前回の鑑賞からかなり年月が経っていたので
正直、内容はほとんど忘れていたのですが、
冒頭の音楽を聴いた途端、当時の記憶が呼び覚まされてきました。
ああ、こういう舞台だったよなぁ……と。
戦争の理不尽さと悲惨さが濃厚に描かれ、
物語の描写も容赦なく、死者続出、観ていて辛い。
でも最後まで目が離せない。
涙腺崩壊ポイントが多すぎ。
だーだー泣かされてもう大変。
悲劇すぎて終演後に「よかったね」「楽しかった」と
心地よく帰路につける話ではないのですが、
制作側、出演者たちの気合が伝わってきて
観終わったあとはとにかくアツい気分になっています。
帰り際にパンフレット購入しようと思ったのですが、
終演時には売っていなかったようでした。何故。残念。
【蛇足】
2002年度に観た時の感想の一部を掘り返してきました↓
ミュージカル座公演「ひめゆり」。
そもそもミュージカル座はこの作品のために旗揚げされたのです。
今回は1998年に上演されたものがさらにパワーアップして再演。
メインキャストに
本田美奈子、鈴木ほのか、岡幸二郎、石川禅という顔ぶれ。
この作品は非常に重い内容のため
(なにしろ「ひめゆりの塔」の手記などを読むだけでも、
恐怖・怒り・悲しみ・この世の生き地獄・最大の悲劇を感じてしまうという、
笑っていられる要素などひとつもない史実なのですから)、
ミーハーチックに騒ぐことが不謹慎のような気がしますが、
ここでは物語には触れず、
ひたすら「岡&禅」久しぶりの共演で嬉しかったことだけを書いておきます。
ふたりとも素晴らしい演技でした。
◆覚え書き
【1998年度のキャスト】
キミ 伊東恵里
上原婦長 鈴木ほのか
滝軍曹 岡幸二郎
ふみ 比企理恵
【2002年度のキャスト】
キミ 本田美奈子
上原婦長 鈴木ほのか
滝軍曹 岡幸二郎
檜山上等兵 石川禅