ミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』を観てきました。
日生劇場にて。
原作はヴィクトル・ユゴー「The Man Who Laughs」
現在入手できるもので、電子書籍化(電子文字ではなくスキャンした画像)された
「笑ふ人」という翻訳本がありますが、
これを読むには時間と気合と根性が必要そうです。
とりあえず250ページくらいまで読んでみました。ぬぉー、目が痛いぃ。
読了するまでにはしばらくかかりそうです。
【キャスト】
グウィンプレン 浦井健治
デア 夢咲ねね
ジョシアナ公爵 朝夏まなと
デヴィット・ディリー・ムーア卿 宮原浩暢
フェドロ 石川禅
ウルシュス 山口祐一郎
衣装が豪奢、背景も豪華、映像などを併用した、
迫力かつ見応えのある舞台でした。
音楽も耳に心地よい。ああフランク・ワイルドホーンだなぁと
思わせる特徴的なフレーズがあちこちに。
主人公の見せ場が多く、おいしいシーンも盛り沢山なので
浦井健治ファンにはたまらない作品かと。
↓以下物語のネタバレあり。
内容をばらされたくないという方はご注意を。
主人公の出生の秘密とか、ベタでお約束だけどアツイ展開。
奔放な貧乏人から貴族へ大変身するシーンは、
衣装のあまりのホワイトなまぶしさでつい吹いてしまいました。
だって王子様にしか見えないんだもん(笑)。
最初はフェドロの企みで、ジョシアナの傍に連れてくるために
偽の貴族に仕立てあげたのか?とミスリードさせられました。
が、そういう陰謀はなく本物だったわけで。
フェドロがどういう人物なのか、舞台を見ただけでは
良く分からなかったのですよね。
脚本上の説明不足か。
どうやら人の出世を妨げることが目的のような?
それならグウィンプレンを敢えて貴族として教育せず
女王の前で好きなように語らせたのも、
彼が堕ちてゆくシーンを愉しむ意図があったと推察できる?
原作は登場人物ひとりひとりが詳細に書かれているようなので、
頑張って読み続けます。
しかし、作中死亡フラグが立ちまくっていたとはいえ、
デア死亡→グヴィンプレンも後追い入水死。とんだ悲劇エンドです。
二人で昇天、彼等はようやく一緒になれたのだ……みたいな展開が
なんだか普通に嫌でした。
死んだと思っていた彼がせっかく戻ってきたんだから、
そのままハッピーエンドのほうがいいんだよなぁ甘いけど。
原作に忠実な展開なら仕方ないのですけれどね……
オペラやミュージカルの大作は誰か死なないと収まらないのかー。