フジテレビで放送中のドラマ『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』とは、
アレクサンドル・デュマ・ペールの同名小説を原作に、
舞台を日本に置き換えて描かれた復讐ドラマです。

十数年前に岩波文庫版を読んで興奮した作品ですが、
さすがに細かいところはうろ覚え……
で、今回ウィキでざっと確認して思いだしてきました(笑)。
なんで原作を読み返さないのかというと、
発掘が困難を極めるからです。
家の押入れにあるんですが……どこに埋まってるんだあの本orz

数年前にミュージカル版を観劇しましたが、こちらは
短い時間に納める関係もあってか、脚本がイマイチと感じました。

ドラマは登場人物が日本人ということで、
どう料理するのかなぁと興味を抱いて視聴開始。


今回のドラマが最後まで原作通りの展開になるかどうかわかりませんが、
以下の感想雑文には、原作のネタバレが含まれますのでご注意。


手に汗握る展開。
けっこう見ごたえがあって面白いです!
脚本が秀逸。じわじわくる。
復讐内容は全然華麗じゃないと思いますけれども。


原作とのキャラクター名が比較しやすい。
エドモン・ダンテス 柴門暖
ファリア神父 ファリア真海
メルセデス すみれ
フェルナン・モンデゴ 南条幸男
ダングラール 神楽清
その妻エルミーヌ 留美
ヴィルフォール 入間公平
その後妻エロイーズ 瑛理奈
ヴァランティーヌ 未蘭
ピエール・モレル 守尾英一朗
息子マクシミリヤン 信一朗
エデ 江田愛梨
カドルッス 寺角類
アンドレア・カヴァルカンティ 安堂完治


いるはずの登場人物がいないとか、年齢や性別が違うなど
設定の変更は多々あるものの、大筋では原作に忠実。
日本国内では無理がある展開は、海外を絡めることにより
不自然にならない内容に。うまい。
最近のドラマにありがちな安っぽい画になっていなくてGood。
キャストは撮影で水責めや土責めにあわされたりして、
芝居中けっこう本当に苦しかったんじゃ……

原作を知らないほうが物語を純粋に楽しめる気もしますが、
原作を知っていても先の展開が読めないところもあって、
けっこうハラハラします。

アルベールにあたる子供は小学生女児だし、
どちらにしろ日本で決闘はできないし、
これどうするの?みたいな。
マクシミリヤンとヴァランティーヌのラブラブミラクル展開を
期待……していいのだろうか!
マクシミリヤンを見守る伯爵が、
彼の言葉を聞いて激しく動揺するシーンを、
同じ展開になるならドラマでも早く観たい!
そして本当にヴィルフォール家はあの救いようのない展開に
なってしまうのか!?
(ドラマでは復讐相手以外がヒドイ目に遭わされていて不幸。
子殺し未遂の罪はあれど、留美さん完全にとばっちりじゃん。
副音声で言っていた新井さんの意見に全面同意)。

復讐鬼になり果てたダンテスが、
復讐する過程でだんだん人としての感情を取り戻してゆくのも
見どころのひとつだと思うのですが、ドラマはどうなるんでしょうね。

そしてなぜ第6話でいきなり副音声を入れたのか……
山本&新井コンビがかなりフリーダムなことしゃべってたよ。
ポケモン知らない人には全然わかんないよ。
美しいポケモンならミロカロスもありじゃん?と思った私。


あと三回?で、どのような結末に至るのか。
緊張感溢れるドラマなので、楽しみです。



モンテ・クリスト伯の映画や舞台、
題材・モチーフにした作品は多数あります。
過去にそうとは知らずに読んで楽しかった作品もいくつかあり、
やはり原作がそれだけ面白いということですよね。