アニメ『文豪ストレイドッグス』(以下、文スト)が終了。
1、2クール通して毎週楽しみに観てしまいました。
ストーリーもののアニメとしては久々に「翌週が待ち遠しい!」
という気持ちにさせられる作品でしたね。

物語の続きが気になる……というのは、
たぶん原作を知らずに観たからこそ味わえる楽しさかな。

 

スキのない脚本、演出、作画。
先の読めないストーリー展開。
ハイクオリティな映像。
キャスト陣の芝居も良質。
気合の入った全24話、何度も見返してしまっています。
「おそ松さん」の時ほど狂ってはいないけれど(笑)、
けっこう深くハマっちゃった感じ。


注意!

以下の感想雑文には、さらりと重要なネタバレが含まれています。
「これから読む、観る」という方はご注意下さい。

 


普段は「原作を読んでいて、アニメ化されたから観る」
という流れでアニメを視聴することが多い私ですが、
今回の文ストはけっこう変わった入り方をしました。

 

まず、アニメ雑誌の春の新作紹介記事で興味を持ち、
とりあえず一冊で完結して世界観も判りそうだなーと思って
「文豪ストレイドッグス外伝 綾辻行人VS.京極夏彦」を購入。
けっこう面白い!という感想を持ちました。
そのあと、

太宰治の入社試験
太宰治と黒の時代
探偵社設立秘話
と文庫本を3冊続けて読んでから、

アニメ本編1クール

なんかアニメが秋に続いちゃったので、
番外編小説と外伝小説を再読、

アニメ本編2クール
55Minutes

最後に、
原作漫画「文豪ストレイドッグス」

という順番で作品に触れました。


変則的ではありましたが、
アニメより先に小説を読んでおいたのは
ベストな選択だったかな~と思います。

 

黒の時代はけっこうグッとくる話でしたから、
アニメ2クール初っ端から「黒の時代」が来て大喜び。
一気にテンションアップ!
それと55Minでの死にっぷりが清々しすぎて、
気づいたら太宰さんを目で追いかけるようになっていました。
「本当にこの人、この世にまったく未練がないんだろうな」
と思ったらツボにハマってしまったのです。
それ以来、
常に何か企んでいる太宰さんの発言と行動が気になって仕方がない!
あー、見事に釣られたな。

 

アニメ23話をニコニコのコメントを見ながら視聴して、
すみません爆笑してしまいました。
オンエアでも、やつがれくんの必死さに対する太宰さんの仕打ちに
かわいそうと思いつつ笑いがこみ上げていたのですが、
私のその反応は正しかったのかと認識(笑)。

そうよね! あそこ笑っていいシーンよね!
あと確かにあの人は「課金王」だ。
全財産課金だ、なるほど。
他の視聴者の感想を読みながら観られるのは面白いものですね。

 

 

そういえばアニメでは、
海外メンバーの名前がコードネームみたいな表現になっていましたが、
あれは作家名を出してしまうと色々まずいからなんでしょうかね?
そのわりにポオやラヴクラフトは普通に出しちゃってるけど。

 

年末まで観ていたアニメは、文ストをはじめ、
観る作品ごとに神谷さんと桜井さんの声が聞こえてきましたねー。
「傷物語」「おそ松さん」「舟を編む」
私が知らない作品にもきっと色々出演されている筈。
本当に引っ張りだこなんだな。一体どれだけ仕事なさっているんでしょう。

 


最初は「単行本を10冊以上増やしても置く場所がもうない」
と思って原作をどうしようかと悩んでいたのですが、結局は購入。
読んで正解でした。アニメでは省略されている表現や台詞、
やりとりなど、おいしい部分がいっぱい詰まっていましたから。
ツボったのはナチュラルにドッグフードを食べている太宰さん。
あとカバーをめくったところにある漫画が楽しくて大好き♪
樋口「お写真撮りましょうか?」
立原「アンタも何なんだよ!」
吹いた。ボケとツッコミのキレの良さ。
文ストのツッコミ陣は人が良い苦労人。
常にニヤニヤしながら読んでいるので傍から見たら不気味かも。
読書中は人に見られないようにしよう。

 

アニメ雑誌の記事の中で、
アニメ化にあたって「監督が恐い人だったらどうしよう」とか
「こんな青二才が何を言うんだとか言われちゃったらどうしよう」
などと、原作者・漫画担当のお二方とも、なんだか過剰に
ビビられていたのが可愛らしいなと思いました。
謙虚な方々なのかしら。


ところで、ボンズのアニメは過去に
「鋼の錬金術師(最初の)」「血界戦線」の二作品を観ており、
「原作にオリジナル要素を大胆にぶっこむのがボンズのやり方」
と勝手に思いこんでいました。すみません(笑)。
だからてっきり、文ストもオリジナル展開になっているのかと
思っていたのですが……
アニメは基本的に、番外小説を再構成して挿入しているものの、
物語の流れ自体は原作にかなり忠実だったんですね。
ギルドが探していた本とは何か明かされることもなく、
アニメ独自の結末もなく、新たな敵の出現をチラ見せして終了。
原作を読んでいない人には中途半端な印象を与えそうではありますね……


あーこれ、原作がたまったらまたアニメ化してくれることを期待していいのかしら。

同じスタッフとキャストが集結して、ぜひともやって欲しいですよね。
もう期待しちゃうもんね!
とりあえず単行本の13巻に新作アニメがつくらしいから予約だ~!


まだしばらくは、この世界観に浸っていたいです。