遅ればせながら、
2015年に発行された逆転裁判の新しいシリーズ
『大逆転裁判』をプレイしました。
物語は明治時代。
成歩堂龍一の先祖となる、成歩堂龍ノ介が主人公ということで、
いままでの逆裁とは一味違ったものになるのかな?と思っていましたが、
馴染みのある逆裁の空気がしっかり継承されていました。嬉しい♪
私がタクシュー氏のシナリオに初めて触れたのは「ゴーストトリック」。
独特な言い回しとテンポが凄く面白くて、
そこから徐々に逆転裁判シリーズに触れていくことになったのです。
とはいえ5以降はタクシュー節がなくて、少々物足りず。
もう本編には関わらず大逆転に絞って活動されていくのですかね。
注意!
以下の感想には、がっつりとネタバレがありますので、
これからプレイするという方は絶対に見ないで下さい!
誰が犯人で誰が被害者で……といった重大なネタバレを含むので、
知ってしまうとつまらなくなりますよ。
◆物語
大逆転裁判は第一話から、主人公が被告人として裁判にかけられる展開。
それを救おうとしてくれる友人・亜双義一真の存在が頼もしい。
机バーンに素直にときめき「きゃっカッコイイ♪」と思っていたら、
第二話で亜双義が殺人事件の被害者になって早々に退場してしまい、
しかも容疑者がまたしても成歩堂という衝撃の展開にクラッと。
そこに登場するシャーロック・ホームズがキョーレツな変人でイラッと。
更にピントのずれた推理をぶちかまし、ますますムカッと。
でも共同推理は大変楽しいです。
真犯人は判ったものの、気持ちがスッキリしないまま倫敦上陸。
第三話はあからさまにクロな被告人を弁護することに。
どう考えても犯人コイツだろうみたいな疑惑を残したまま、
無罪を勝ち取ってしまった直後に依頼人死亡というドロッとした展開。
夏目漱石のキョドっぷりが傑作な第四話は、事件の真相が気の毒。
刺された被害者は事件解決後も意識不明状態だとか。ヒドイ。
部屋着のホームズが素敵。幼女ワトソンはあざとい。
第五話は、話を進めるうちにティンピラー兄弟がかわいく見えてきました。
そしてラストに新たな謎が増えて、エンディング。
というか伏線回収されずに終わり?
……ソフト一本で完結しないんですね。
いや、「終わらない」ことは事前に知っていたので衝撃は受けなかったのですけれど。
そのためアマゾンでも評価が分かれていました。
もともとシリーズとして想定されていたのでしょうし、それはいいのですが、
もしも売れ行きが悪ければ続編には至らなかったんだろうな、と思うと
ちょっと納得がいかないですね。
まぁ続編制作が発表されたので、続きを気長に待つことにします。
◆キャラクター
個性派揃いの登場人物が逆裁の特徴。
今回もヘンな奴、ユニークな人々がてんこ盛り!
キャラデザの塗氏の絵が好きですし、どのキャラも素敵でしたね。
モーションキャプチャーで動作を表現しており、動きがなめらか。
何度でも観たくなる面白いモーションが多かったです。
ナルホドくんの「机ぺちっ」→「机バーン」に成長してゆくさまが楽しい。
最後まで目が泳いでいたので続編では成長してほしい。
亜双義のたなびくハチマキに目を奪われる。
ナルホドと一緒に活躍するのかと思っていたのに、
早々に死んじゃって勿体ないですね。
スサトさんの髪型どうなってんだ。
ホームズのオーバーアクションが段々心地よくなってきた。
黙って立っていれば普通にハンサムなのに。
衣装は犬のホームズを思い出しますね。
幼女ワトソンが優秀、しかも頼れる。髪型どうなってんだ。
検事の「足バーン」が衝撃的でした。
法廷を汚しすぎ、掃除人のことも考えてあげてー。
細長さんの喀血が気になる。
ニコミナには同情できない。
ヴォルテックスは普通にラスボスだと思っていた(笑)。
クログレイの華麗なる動作を担当したのは元宝塚男役の人だそうで、
なんかこう、妙に頷けた。
ジーナは可愛いけど、なかなか面倒臭い女だと思った。
成歩堂&亜双義の声が戦勇コンビだったことをスタッフロールで知った。
ナルホド=下野さんということは知っていたのですが、
亜双義=中村さんだとは気づかなかったよ。
作中、あんまり声がついている台詞ないですし。
◆追加コンテンツ
全8回の有料コンテンツが存在。
しかしセットで2000円(単品300円)というのは如何なものか。
ソフト代と合わせるとかなり高額。
逆裁本編の追加シナリオが800円というのと比べてもちょっと。
いやミニエピソードが気になったから買っちゃいましたけど。
亜双義と成歩堂が親友になるきっかけのエピソードは面白いと思った。
あとは、作中にある台詞に声がついたものが収録されているのが、
ちょっとしたお楽しみかもしれません。
一人につき一種類ですが。亜双義カッコイイ!
テーマはランダム表示にして楽しんでいます。
◆今後
第一話の被害者とアイリスとの関係は?
第一話で罪に問われなかった犯人の動機と思惑は?
亜双義はもともと暗殺される危険があったようだがそれは何故?
亜双義は極秘の任務を帯びていたようだが
イギリスで何をしようとしていたのか?
ナルホドの密航は咎められなかったの?
ニコミナは本当に単なる亡命者だったのか?
ホームズが「バスカヴィル家の犬」の発表を止めた理由は?
スサトさんは倫敦に戻って来られるのか?
モールス信号に書かれていた4人の名前の意味は?
気になる点はいっぱい。
伏線と謎を残したまま終わっているので、
とにかく続編が出ないことには、なんとも言えませんね。
なんだかんだ言っても楽しみなので、早く出てくれることを祈ります♪