『戦勇。メインクエスト第二章』第3巻、ドラマCDつき限定版を入手。
CDはiPodに入れて、ここ数日シリウス版と共にじっくりと聴いておりました。


11/19感想追加

追加にともないネタバレが増えたので、注意書きを大きくしました。

ネタバレ注意!

以下の感想にはドラマCDの内容だけでなく、web版を含むネタバレがありますので、ご注意下さい。
シリウス版だけをお楽しみの人や、話の先を知りたくない人は読まない方がいいです。


◆CDの内容
『県立高校! 戦勇サッカー部』
第1話 サッカー部廃部
第2話 サッカーできない
第3話 3点死守
おまけ1 敬語のわけ
おまけ2 修学旅行

◆キャスト
アルバ 下野紘
ロス 中村悠一
クレア 代永翼
校長・実況・先生 荻野晴朗

今回のシナリオはスピンオフということで、本編とは異なる設定の戦勇。
学園ものっぽいのはSQ版やweb版でも描かれていたし、違和感はあまりないかな。

アルバとロスの声は、アニメ版を観ていた人には、
おなじみ的な安心感があったのではないかと。
下野、中村両氏の声って素敵ですね。
本編は勿論、戦勇ラジオも、とっても楽しかった♪
基本的に、彼等の会話を聴いているとにやにやしてしまうのです(笑)。
とはいえ私は、アニメと原作は基本別モノとして見ているので、
アニメ版の声がそのまま原作の絵に当てはまるかといえば、
別にそうでもなかったりします。

そんななか、今回初登場のクレアの声は、
原作の脳内イメージにストンと収まりました。
わーいナイスキャスティング♪
主に、魔王から解放されたあとのクレアのイメージ、ですね。
この声で本編の台詞も聴いてみたいです。


ということで、私的見解――

このドラマCDの聴きどころは、クレアの可愛らしさにつきます!

人の話は聞かない、予想もつかない突飛な行動、
天然で子供っぽい。
「マジかよ、スゲーな!」口癖ですよね
「え、ひとり? さーびーしーいー!」
「え、徒歩ー?」

やだ、なにこの子かわいい……

ボケのロスとツッコミのアルバに天然のクレアが加わったことによって、
どんなすっとぼけた会話が繰り広げられているのか?
未聴の人は、ぜひ実際に聴いていただきたいところですね。
物語の内容より、三人の会話を楽しんでこそのCDだと思うから。

苦労人のアルバ、やる気のないロス、マイペースなクレア。
ロスはクレアの保護者みたいだな。

私は特に第2話が好き。
校長先生とクレアのあれこれやロスの酷い捏造音源、
そして的確にツッコミ役をこなすアルバが素敵。
しっかり笑えます♪

しかし全体的なストーリーとオチに関してはけっこう身も蓋もない。
あーひでーなーこれー(笑)。
ツッコミ役のはずのアルバが最後に大ボケをかまし、
ツッコミ不在のまま、なすすべもなくバッドエンドって。
最後にひどいオチがくるのは戦勇のお約束ともいえますが、
打ち切り漫画みたいな終わり方だったな。
ダメすぎる男子三人。
廃部になっても、強制参加なら別の部に入れと命じられるのでは?
これからはアーケードゲーム部と名乗ったほうがいいんじゃない?
(勿論部費は出ない)
最後、maimaiやらグルコス等の音ゲーに興じているかもしれない
彼等の姿を想像して、ちょっと笑ってしまいました。


しかしこれ聴いて、
「あなたたち(作者含)、サッカー好きな人に本気で怒られるわよ!」
という思いがますます強くなりました。大丈夫なのか。
戦勇本編でのスポーツや大会系は、毎度まともに描写されず、
戦勇読者ならそれも「お約束」と納得できるんですが、
それにしても、あんまりな展開ですよね(笑)。

ひこーきの中ではしゃぐ二人もかわいいです。
最後に、あってはならないものを目撃してない!?

それにしても、
3巻では目を覆いたくなるような凄惨なエピソードが語られているというのに、
ドラマCDのほうは随分と、お気楽で能天気でしたね♪
その落差も戦勇らしい、と言えば「らしい」ですけれど。

ドラマCD、またやってほしいな♪


ところで、
私にとってはアルバとロスの年齢差が萌えどころのひとつでもあります。
実年齢→ クレア>ロス>アルバ
精神年齢と人生経験の多さ→ ロス>アルバ>クレア
具体的な年齢や年齢差は不明なんですが、なんかこう、
複雑にこんがらがった感のある本編の年齢設定がグッとくるんですよ。

なので、スピンオフでも年齢は横並びにしないほうがよかったなぁと
多少残念に思ったりしているのですが、他のファンの方々はどう感じたのかな。
戦勇は読者のコメントが常に流れているので、
それがないドラマCDは少し物足りないですね。
あとは、ロスがあっさり「アルバ」って呼んでいるのを聴くと、なんか混乱する!
通常時なら、アルバの事はやっぱり「勇者さん」と呼んでほしいんだ~。




ここから下は単行本3巻の感想。


戦勇のなかで一番見るのが辛いエピソードが収録された巻。
クレアとシオン、ルキメデスの物語は、web版で初めて読んだとき
スーッと血の気が引いたものです。
友人が惨殺されるのを目の当たりにして、直後に半身を吹き飛ばされて死亡。
それが実の父親による所業とは、救いようもないほどに陰惨で壮絶。
復活したシオンを待っていたのは、悪夢のような現実。
救いを求められるような人もいない、
答えも出口もないまま彷徨う孤独な日々。
うわー、重い過去背負いすぎだろ……
こんなの知ってしまったら、この人がどこかで救済されるのを
見届けずにはいられなくなるではないですか。
戦勇はそこらへん、ちゃんと救いがあるから良かった。

久しぶりにweb版を見てきたら、なんかクレアがちょっと大人っぽい!
……というかシリウス版が縮んだのか。かわいいなぁもう♪
それだけに、子供たちが惨殺されるシーンが、かなりきつい(涙)。


25ページ2コマ目の文字を×10のレンズで見てみると(笑)。
「なかなかやるなレオナルド・デットロール!!
しかしこれで終わりと思うなよ!
これから何体ものしかくが」

文字がかすれている部分があって、正確かどうかわかりませんが
だいたいこんなことが書かれていました。


ルキからどころか、過去には本人からも事実を告げられていたのに、
冗談としてスルーしてしまうとかアルバさん無体な奴。
本人からの話は流れ的に「ウソ」だと思っても仕方なかったけれど、
ルキの発言は、ちゃんと真面目に聞くべきでしたよね。

あれ? ぬいぐるみはクマっちじゃないんだ……

第1.5章も、ますます楽しくなってきました。
2話からコメディ路線に突入しちゃうのかと思っていたけど、
今回はけっこう真面目な話だった。
ロスを救いたい理由を言いかけてやめないで!(笑)
二人旅をしていた時は、基本戦闘に参加しなかったロスだけど、
一応ヤバイときは舌打ちしつつ助けてくれたし、あれって鍛えられていたんですね。
アルバが手に負えない相手(フォイフォイ、ツヴァイ、洗脳ヤヌア)
の場合は、ちゃんと前に出て戦ってくれていたし、状況はきちんと見ているロス。
激弱なアルバが、今後どんなふうに強くなっていくのかワクワクします。


◆蛇足のつぶやき
限定版は発売日に入手済。
別の日に書店へ行ったとき、なんとなく通常版も買ってしまいました。
割とマジで、どうなってんだ私orz

最近の講談社コミックスは、基本パッキングされているんですね。
書店のシュリンクより外しにくくて、けっこう迷惑。
もっと剥がしやすいビニールにして欲しいものです。
カッターで切るとき本が傷ついたらどうしてくれるんだ~(笑)。