フランク・ワイルドホーン作曲、栗山民也演出の新作ミュージカルを観てきました。
原作は、少年ジャンプに連載されて大ヒットした漫画「DEATH NOTE」。
(於日生劇場)
【当日の主なキャスト】
夜神月 柿澤勇人
L 小池徹平
弥海砂 唯月ふうか
リューク 吉田鋼太郎
レム 濱田めぐみ
夜神粧裕 前島亜美
夜神総一郎 鹿賀丈史
最初にチラシを見た時は「DEATH NOTEがミュージカル化。は?ナニソレ( ゚Д゚)」
と思いましたが、どんな舞台になるか気になったのでチケット購入。
ジャンプ作品はこれまでに何作もミュージカル化されていますが、
「ナルト」を観た印象はファミリー向けエンターテインメントショーという感じでした。
いや、あれはあれで楽しかったけど!
で、シリアスでダークなDEATH NOTEがどんな舞台になったのかというと。
……これが、なかなか完成度の高い本格的なミュージカルに仕上がっていました!
3時間程度の尺に収める訳ですから、原作通りに描くのはムリ。
ある程度改変してオリジナル展開にせざるを得ない。
ミュージカル版は原作と実写映画版を融合してよくまとめてある、
良い脚本だったと思います。
しかも出演者の皆さん歌唱力が高く、安心して観ていられましたね。
ここから先はDEATH NOTEのネタバレが出てきますので、
気を付けて下さい。
舞台版のラストシーンについてもバッチリ触れています。
それから、月のファンだという人も読まない方がいいです。
最初に「DEATH NOTE」という作品に触れた私の感想。
死神のノートに凶悪犯罪者の名前を書いて「退治」するという行為は、
少年漫画における正義のヒーローとしての、
少し過激な「戦い」の範疇だと感じました。
(必殺仕事人とか、そういうイメージですかね。悪を討つ!みたいな。
うん、ダークヒーローなら普通にカッコイイんだけど)。
が、その行為を「人殺し」と糾弾されて逆上し、保身のために
悪人ではない「自分にとっての敵」を手にかけてしまった瞬間から、
月はヒーローではなく、凶悪犯罪者の一員になったのだと思います。
新世界の神? アホか。
そんなわけで主人公にはどうしても入れ込めず、
終始「いつ報いを受けるんだコイツは」という視点で見ていました。
キャラクターの個性から見ても、私はLのほうが好きです。
なので原作中盤のあの展開は納得いきませんでしたorz
L対キラで最終対決を見たかったんですよー。
舞台版の一言印象。
月の凶悪さが良く表現されていました。
吉田リュークが素晴らしい。
Lの歌がアツイ!(褒め言葉)
名前と寿命が「見える」背景が秀逸。
テニスのシーン、演出等すべてがお見事!
鹿賀父やっぱり素敵です。
月の最期は、ド迫力の見苦しさ(褒め言葉)でした。
ミュージカル版ラストシーンは、
レムがLの名をノートに書いて消えるという展開は同じですが、
ノートに行動を指定されたLが死んでまんまと月の勝利……と思った瞬間、
「もう飽きちゃった」とリュークに名前を書かれて月も死亡、
というものでした。
唐突な共倒れ、という感じですかね。
なんというか10週打ち切りみたいなラストだな、と思いましたが(笑)
こういう「容赦なく斬り捨てる」みたいな終わり方もまた、
月の最期にふさわしいような気がしました。
柿澤ライトの熱演も素晴らしい。役に没頭するあまり、
カーテンコールでなかなか「自分に戻ってこられない」様子でした。
まったく爽やかでない後味の悪いラスト(笑)にもかかわらず、
鑑賞後の充実感があり、かなり満足する出来栄えだったと思います。
出演者の演技、歌唱も好印象。
吉田リューク最高~♪
良い俳優さんですね。
この作品、ぜひ再演して欲しいものです。
原作は、少年ジャンプに連載されて大ヒットした漫画「DEATH NOTE」。
(於日生劇場)
【当日の主なキャスト】
夜神月 柿澤勇人
L 小池徹平
弥海砂 唯月ふうか
リューク 吉田鋼太郎
レム 濱田めぐみ
夜神粧裕 前島亜美
夜神総一郎 鹿賀丈史
最初にチラシを見た時は「DEATH NOTEがミュージカル化。は?ナニソレ( ゚Д゚)」
と思いましたが、どんな舞台になるか気になったのでチケット購入。
ジャンプ作品はこれまでに何作もミュージカル化されていますが、
「ナルト」を観た印象はファミリー向けエンターテインメントショーという感じでした。
いや、あれはあれで楽しかったけど!
で、シリアスでダークなDEATH NOTEがどんな舞台になったのかというと。
……これが、なかなか完成度の高い本格的なミュージカルに仕上がっていました!
3時間程度の尺に収める訳ですから、原作通りに描くのはムリ。
ある程度改変してオリジナル展開にせざるを得ない。
ミュージカル版は原作と実写映画版を融合してよくまとめてある、
良い脚本だったと思います。
しかも出演者の皆さん歌唱力が高く、安心して観ていられましたね。
ここから先はDEATH NOTEのネタバレが出てきますので、
気を付けて下さい。
舞台版のラストシーンについてもバッチリ触れています。
それから、月のファンだという人も読まない方がいいです。
最初に「DEATH NOTE」という作品に触れた私の感想。
死神のノートに凶悪犯罪者の名前を書いて「退治」するという行為は、
少年漫画における正義のヒーローとしての、
少し過激な「戦い」の範疇だと感じました。
(必殺仕事人とか、そういうイメージですかね。悪を討つ!みたいな。
うん、ダークヒーローなら普通にカッコイイんだけど)。
が、その行為を「人殺し」と糾弾されて逆上し、保身のために
悪人ではない「自分にとっての敵」を手にかけてしまった瞬間から、
月はヒーローではなく、凶悪犯罪者の一員になったのだと思います。
新世界の神? アホか。
そんなわけで主人公にはどうしても入れ込めず、
終始「いつ報いを受けるんだコイツは」という視点で見ていました。
キャラクターの個性から見ても、私はLのほうが好きです。
なので原作中盤のあの展開は納得いきませんでしたorz
L対キラで最終対決を見たかったんですよー。
舞台版の一言印象。
月の凶悪さが良く表現されていました。
吉田リュークが素晴らしい。
Lの歌がアツイ!(褒め言葉)
名前と寿命が「見える」背景が秀逸。
テニスのシーン、演出等すべてがお見事!
鹿賀父やっぱり素敵です。
月の最期は、ド迫力の見苦しさ(褒め言葉)でした。
ミュージカル版ラストシーンは、
レムがLの名をノートに書いて消えるという展開は同じですが、
ノートに行動を指定されたLが死んでまんまと月の勝利……と思った瞬間、
「もう飽きちゃった」とリュークに名前を書かれて月も死亡、
というものでした。
唐突な共倒れ、という感じですかね。
なんというか10週打ち切りみたいなラストだな、と思いましたが(笑)
こういう「容赦なく斬り捨てる」みたいな終わり方もまた、
月の最期にふさわしいような気がしました。
柿澤ライトの熱演も素晴らしい。役に没頭するあまり、
カーテンコールでなかなか「自分に戻ってこられない」様子でした。
まったく爽やかでない後味の悪いラスト(笑)にもかかわらず、
鑑賞後の充実感があり、かなり満足する出来栄えだったと思います。
出演者の演技、歌唱も好印象。
吉田リューク最高~♪
良い俳優さんですね。
この作品、ぜひ再演して欲しいものです。