会津柳津温泉花ホテル滝のや主催の「戊辰戦語る」の講演会とシンポジュウムは昨日、県内はもとより、米沢の雲井龍雄顕彰会の方々、奈良の天忠組記念館の関係者、故松本健一先生ゆかりの方々、東京からは村田春樹先生の御一行も参加され、参加者が約100名近くになり、熱気にあふれたイベントとなりました。

 基調講演は木下健東京大学名誉教授が「山川健次郎と白虎隊」と題してお話をされました。木下先生は「私心を捨てて公を重んじるという」という教育の大切さを語られました。

 特別ゲストとしてマイクを持たれた村田先生は、松平容保公の孫に当たられる松平節子様が、秩父宮勢津子妃として皇室へ御輿入れなされたことで、山川健次郎先生が感涙されたというエピソードを紹介されました。

 シンポジュウムでは、山本先生、山内経則先生(元西日本大学教授)、草村克彦天忠組記念館長に、私がお話をお伺いしましたが、山内先生は会津での山川健次郎顕彰会に設立に向けて動かれたことや、島津藩の造士館と会津藩校日新館の共通点について語られました。草村館長は「天忠組の決起が明治維新の道を明らかにした」と熱っぽく述べられました。

 萩の山本貞寿先生のご出席がかなわなかったことで、当初考えていた企画とは違った展開になりましたが、相対立する場面があったとしても、それを乗り超えて行く努力が求められることを痛感しました。