日本のオールドメディアは米中首脳会談に関して、中国寄りの報道に終始している。あたかもトランプよりも習近平の方が優位に立っているかのような伝え方は、まさしくミスリードにほかならない。追い詰められているのは中国ではないか。

 この機会に、台湾の独立を許さないとの言質を取りたい習近平は、これまでにない強い調子で「適切に処理しなければ両国は対立衝突し、中米関係は極めて危険な境地に追い込むことになる」と発言した。あたかも戦争を辞さないかのような言い方である。

 トランプに対して恫喝したものの、それに対して、米国がどのような反応をしたかについては分かっていないが、これに屈して台湾を切り捨てれば、まさしく東アジアは危機的な状況に直面する。それだけに、少しでも米国が譲歩することは、台湾ばかりでなく、我が国にとっても死活的な問題なのである。

 台湾を守り抜くことにかけては強硬派のルビオ国務長官が、トランプと同行していることが、我が国にとっての救いである。香港のように台湾がなることは、自由アジアの重要な一角が崩れることにほかならず、軍事侵攻などは断じて許されるものではない。

 高市総理は、安倍元総理に引き続き、中国の脅威をトランプに伝えており、それが結果的に、台湾を守ることにつながると信じたい。しかし、楽観的な予測は慎まなければならない。日本は自国だけでも中国の侵略に対抗できるだけの力を備えなければならないときなのだから。 

 

写真は高市総理とスコット・ベッセント米国財務長官