今日は明日の講演会の準備に追われています。自由民権運動会津遺族会が主催した「自由民権運動を学ぶ講演会」の講師を務めることになっているからです。
午前9時半からで会場は喜多方プラザ第三会議室。演題は「自由民権運動と喜多方事件」です。喜多方事件について調べるようになったのは、ここ数年のことです。色川大吉あたりの本を読んで「激化事件」として考えていましたから、それが日本政治史の中で、どのような位置づけになるかは考えてこともありませんでした。
県内の雑誌社「財界福島」から連載を頼まれて調べてみたら、新しい解釈がされるようになったことに気づきました。マルクス主義の亡霊を背負ったような講座派(絶対主義権力の樹立)か労農派(市民革命)かの見方だけではなく、もっと違った視点から論じられるようになっていたからです。
どちらの立場が正しいかではなく、参加した人たちの話も聞いてみたいと思います。そして後の世にどのように「喜多方事件」を語り継ぐべきかを考えてみたいのです。