大はしの二点盛り(新潟県新潟市)



春のこと。


新潟の蕎麦屋で一献。




蕎麦を手繰る前に蕎麦味噌を肴に新潟の銘酒「〆張鶴」をちびりちびりと。


日本酒は普段あまり嗜まないけど、せっかく新潟に来たので愉しんでみた。


一合徳利からグラスに酒を注ぐ。


表面張力を存分に感じるグラスの淵に口をつけズズズと啜る。


うまい。


蕎麦味噌の風味が〆張鶴の果実のような爽やかな甘み、そして後から感じるキリッとした辛みを引き立てる。


タラの芽の天ぷらに蕎麦味噌を撫で付けていただいた。


心地良い苦味から思いっきり春を感じた。



酒を半分愉しんでから二点盛りを発注。


新潟の蕎麦というと海藻を練りこんだ「へぎそば」が有名。


ただ、この日の蕎麦はそれじゃないものを。



武骨な田舎蕎麦と艶やかな細い蕎麦の二種類を辛味大根でいただく。



田舎そばはあえて蕎麦殻がまじっていてコリ、カリッとした歯ごたえが面白い。


ガツンと蕎麦の香りも凄い。



細い蕎麦は喉越しがよく、これまた鼻に抜ける蕎麦の香りが素晴らしい。


とろっと味が濃ゆい蕎麦湯で〆る。



大昔、蕎麦は酒のつまみだったとか。


日本酒と蕎麦の相性の良さをある意味初めて感じたな。


ごちそうさまでした。















サンキュー。。。