ル・サロンの子羊のロースト(長野県松本市)
夕方6時過ぎ、会社を飛び出し居酒屋へダッシュする。
6時30分までに注文すれば生ビール、サワーが一杯100円で飲めるタイムサービスのために。
煙臭い店内、座面のビニールが破れた椅子に座りパッサパサの焼鳥を頬張る。
そして、一杯100円のウーロンハイを煽りながら、「いつかみんなでもっと美味い酒飲もうな」と、上司が真顔で言った。
今思えば16年前のあの瞬間から、美味い酒を飲むために、美味いものを喰らうために全力で仕事をしたと言っても過言じゃないかも。
松本のル・サロンで子羊のローストを喰らった。
キラキラと黄金色に輝くシャンパン、スーッと食道に染みる白ワイン、舌全体で美味さを感じる赤ワインを飲みながら。
前菜からメインまで、美味い料理に合わせたこれまた美味い酒をいただいた。
穴子のパイ包みを不器用にナイフ、フォークで切り分け口に運ぶ。
パイのサクッとした歯ごたえと穴子のしっとりと甘い旨味が最高。
その旨味と赤ワインを口の中で混ぜ合わせ飲み込む。
うまいなぁ。
こんな美味いワインは飲んだことがない。
料理、お酒、そしてそれらの周りにあるもの全てが美しい。
計算し尽くされた料理とワインのマリアージュに心底感動した。
このマリアージュに出会い、感動できたのは、あの時の100円のウーロンハイとパッサパサな焼鳥のマリアージュがあったおかげだと深く感謝。
今のこの有難い現実は、あの時のダッシュの先にあったのだから。
久しぶりに夕陽を浴びてダッシュしたくなった。
タイムサービスで奇跡のマリアージュを堪能しに。
ごちそうさまでした。
サンキュー。。。





