秋吉の純けい(長野県松本市)


これって何のためにあるか知ってるかい?


下町にて。


焼鳥屋の暖簾を指差し、祖父がそう言った。


ひらひらと風に吹かれる薄汚れたそれはお世辞にもキレイとは言えず、逆になぜ店先に飾っているのか、幼い私には皆目見当もつかなかった。


いいか、こう使うんだよ。


と、焼鳥のタレで汚れた右手の親指と人差し指で暖簾の端を摘まみあげる祖父。


パッと手のひらを見せニヤリと笑い、これは焼鳥屋の手拭いなんだよ。


と、言った。


暖簾が汚ねえ店は繁盛してる証拠、覚えとけ。


客から愛される店からは必ず何かしらのサインが出ている。


祖父から教わった。



久しぶりに旧友と秋吉へ。


何故だかとても焼鳥が喰らいたくなる。



秋吉の焼鳥は小ぶりだけど美味い。


普通の焼鳥屋なら2串づつ出されるのが定番だけど、秋吉は5串。



カウンターの上にレールのように敷かれたステンレス製の焼鳥台にほいほいと乗せられていく。


この焼鳥専用レールが醸す美味そうなサインは例の暖簾の法則が適用される。


やはり秋吉と言えば純けい。


大人の雌鶏。


歯ごたえがあるけどジュワッとジューシー。


うまい。


放置すると脂っぽくなるのでカラシをつけてささっといただく。


ネギマだ、カシラだといただきながら間にきゅうりを挟んだりする。


このきゅうりがバカに美味くて驚く。


カウンターで旧友と肩を並べ、昔話をしながら齧る焼鳥は格別だった。


おしぼりで汚れた手を拭いながらそう思う。


ごちそうさまでした。


Jyun-kei;

 Jyun-kei means the female of the pro-chicken.

I am tough and I am obstinate and am hard to eat when I cook it commonly, but pure Kei of Akiyoshi is delicious with moderate hardness.






























サンキュー。。。


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