渡里夢の焼きカレー(熊本県熊本市)


子供の頃、学校ではなく家の『カレーの日』が憂鬱で仕方なった。


共働きだった両親。


母が仕事で遅くなる日の我が家の晩飯は決まってカレーだった。


電子ジャーで保温され続けたパッサパサな米に、作り置きされたルーをかける。


火を使っちゃいけないと言われてたのでルーを皿に移し電子レンジでチンするのだけど、びっくりするくらい皿が熱くなるのである時から冷たいまま喰らうようになった。


パサパサな米に冷たいルー。


カレーはそんな食べ物だった。


渡里夢で焼きカレーを喰らう。


この日は前日飲み過ぎたせいで朝飯を喰らえず。


そして商談と商談の間がなく、昼飯が15時になってしまった。


この時間は魔の刻。


ほとんどの飲食店は夜に備え休憩に入ってしまう。


どうしてもカレーが喰らいたくて、美味いそれがありそうな店を食べログ先生で検索した。


すると味わい深い店構えの喫茶店がヒット。


普段あまり食べない焼きカレーを注文。


くつくつと音を立て、美味そうに焼けるチーズとカレー。


スプーンをそこに割り入れ、器の底にある米ごと喰らう。


あつうま。


辛めのルーがチーズに中和され、少しおこげのある米とやたらとよく合う。


あの頃の自分に教えてやりたい。


今こんな美味いカレーが喰らえるのは、あの時早起きしてカレーを作ってくれたオフクロのおかげだぞって。



ごちそうさまでした。






















サンキュー。。。