かなわの広島名物味覚重(広島県広島市)
子供の頃、大の巨人ファンだった。
父がファンだったからってこともあるが、藤田、王監督時代の巨人は生え抜き、ベテランが活躍する今のカープのような良いチームだった。
原辰徳が悲愴感満点で打席に立つ。
どんなにヤジを飛ばされてもそこに立ち続けるイケメンは素敵だった。
そして、とにかく明るい中畑、クロマティがファンを盛り上げる。
後楽園のライトスタンドでこの二人とともに万歳をした少年時代の思い出は掛け替えの無い宝物だ。
篠塚の流し打ちは真似しようとしても出来なかった。
まるでバットをテニスのラケットが如く扱う独特な打法。
キャッチャーだった私は山倉のまるでバキュームで球を吸い込むようなキャッチング、あれが大好きだった。
球一個外れていてもアンパイアからはストライクに見えてしまう技術、今見ても凄いと思う。
それぞれが個性的なのに、それぞれの個性を潰さない。
むしろ、誰かの個性が、誰かの為にあるような愛すべきチームだった。
少し前にかなわで広島名物が全部乗っかったお重を喰らった。
牡蠣、穴子、和牛。
各チームの4番打者がてんこ盛り。
個性的な食材がそれぞれの良さをこれでもかと主張し、譲らない。
まるで長嶋ジャイアンツのようだ。
長嶋監督は大好きだったけど、他球団で育った4番打者を掻き集めた長嶋ジャイアンツを応援する気にはならなかった。
好みじゃなかった。
喰らってからそんなことを思い出し、とっても美味しいのになんだかときめかず、自ら頼んだにも関わらずお店に申し訳なく、寂しい気持ちになった。
料理も野球も互いにその個性を輝かせる和え物のようなチームが私は好きだ。
ごちそうさまでした。
サンキュー。。。
