明神丸の鰹の塩タタキ(高知県高知市)
高校生の頃、司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んだ。
日本人の誰もが知る英雄、坂本龍馬の生き様に心酔した。
既成概念に囚われず、私利私欲無く誰にも平等に接し、ピンチをチャンスに変え、誰もが不可能だと疑わない交渉を成し遂げる。
坂本龍馬は私の営業マンとしての師匠だ。
営業マンの仕事は究極ニーズとニーズを繋ぐこと。
坂本龍馬はこれの天才だった。
どんなに頑張っても坂本龍馬の足元にも及ばないが、坂本龍馬が喰らってたものは彼以上に喰らえるかもしれない。
明神丸の鰹の塩タタキ。
鰹のタタキ、正直苦手だった。
居酒屋でたまに摘む新鮮じゃないそれは独特の嫌な酸味があり、またそれを隠すようにポン酢をぶっかけていただく。
初めて高知に行った日に訪れたひろめ市場。
隣に座る地元の方に教えてもらった塩タタキを喰らう。
まず見たことが無いくらい分厚く、赤くギラギラと美しい鰹に驚く。
そいつにスライスニンニクとわさびを乗せていただく。
あの時の衝撃、忘れられない。
嫌な酸味、臭み一切なし。
濃厚な旨味と粗塩のミネラル感、ニンニクとわさびの爽やかな辛味が口の中で化学反応を起こす。
うまい。
ほっぺたが落ちるかと思った。
今でこそ冷凍技術のおかげでこの明神丸の鰹を東京でも喰らうことができる。
が、江戸時代、若いうちから脱藩し、全国を走り回っていた龍馬は喰らいたくても喰らえなかったはずだ。
この部分だけはきっと坂本龍馬は私を羨ましいと思うだろう。
高知に行ったら是非明神丸の鰹の塩タタキを喰らって欲しい。
出来たらダバダ火振りという栗焼酎とともに。
ごちそうさまでした。
サンキュー。。。
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