①区役所の職員Aを名乗る男から電話。

 

「以前こちらから送った書類に、締め切りが過ぎても返信が来ないから」連絡してきたと云う。区役所に手つづきに来るよう云われ、日にちを約束させられる。

 

②区役所の職員Bを名乗る男からの電話。

 

Aの電話の内容に不備があったと謝られ、区役所には来なくてよいとも。その代わり、調べた結果、高額医療の払い戻し金が発生していたから手続きをして欲しいと。これは提携先の銀行で行えるが、期限が過ぎてしまうから今月中にお願いしたいと迫られる。B曰く、「月末の今日は、18時まで特別に対応してもらえる」。

 

③区役所から委託を受けたという銀行Cの職員を名乗る男からの電話

 

このまま手続きをすると、銀行C には口座はあっても預金がないので、「特例扱い」にならず手続き手数料2160円が発生してしまう。どこか別の銀行口座から銀行Cに預金を移せないかと提案され、断ると、「郵貯なら提携銀行だから手数料は取られない」と云う。ただし、郵貯で委託のための書類を作る必要があるとか。

 

「この書類は新型のATMなら、ATMで作れるので、最寄りの郵便局のATMに出向いて欲しい。やり方はこちらのサポートセンターの担当が指示をするので、ATMについたら、こちらの云う電話番号に電話をして指示に従ってください」

 

sei-sei、ここで少し弄ってみることにした。

 

「わたし、ATMくらいひとりで使えるわよ。サポートなんていらない」と云ってみたのだ。

すると……。

「この業務は、国家資格がいるので、必ず、予約の時間にサポートセンターに電話をしてください」と返された。サポートセンターは電話が混むので、予約制なんだとか。

 

sei-sei、とりあえずATMまで約束の時間に行ってみることにした。ただし、行きはひとりで行き、ATMの前で、夫NGの運転する車と待ち合わせをして……。

 

そして、約束の時間より早く電話をかけてやった。すると、即座に出た。

「〇〇〇サポートセンターのDです」

「今なんて?」

「〇〇〇サポートセンターのDです」

「あなたは誰?」

「……」

「あなたの本当の名前は何?」

 

もちろんここで通話は切れた。

 

警察には連絡しておいた。

「詐欺未遂以前のミスイ」だから、立件はできないそうだが、ここには書けないsei-sei家の保険事情なども話しておいたので、狙われた理由などは書類として残り、啓発活動などに使われるらしい。