ユリ

 

 

「ゆり」と聞くと、いつも、

夏目漱石の『それから』を思い出す。

 

漱石、嫌いだけれど、一応

何作かは読んでいる。

 

そこから連なって

「アンニュイ」という単語も思い出す。

 

ひとの記憶って、不思議だな、って思う。

 

「頑張った自分」って、誰のことだろう?

わたしは頑張らないよ。

 

頑張れば頑張るほど、辛くなるから。

 

辛いと、その辛さを、

ひとにぶつけてしまいそうだから、

辛い生き方なんてしない。

 

そういう人間がいても好いんじゃない?

 

ゆりの香りは甘い。

花粉は黄色だ。

 

この花粉がいろいろと悪さをして、

大変なんだ。

 

でも、ゆり、嫌いじゃないよ。

白いゆりは、美猫姫に似ている。

 

好きだよ、たぶん。

 

愛してる。