今日は節分である。
sei-sei家、朝はいわしの丸干しを食べた。
夜は恵方巻と根菜の味噌汁、みかんにしてみた。
19時半過ぎに家族が全員揃ったので、夕食をはじめようと……。
sei-sei家、「恵方巻」と呼びつつも、あまり「恵方巻」ではない。ハーフサイズの中巻きを1本と、残りはおなかに合わせ、いろいろ切ってある巻き寿司から必要なだけ取り分けて食べるビュッフェ方式(?)なのである。
「今年は南南東らしいよ。立つかい?」
すると、ぶんぶん丸が云った。
「ぼくは坐って食べたいですねぇ~。疲れているんですよ」
ぶんぶん丸がこんなことを云うのは初めてだ。毎年楽しんでいたのに。
しかし、それもそうだなぁ~、と思い直す。
ぶんぶん丸は、朝7時過ぎに仕事に行き、18時40分頃に帰宅する。そのうえ今日は、19時から30分ピアノの稽古に行ってきたところなのだ。さらに云えば、1週間働いた後の金曜日、疲れていて当然だ。
「じゃあ、今日は普通に食べよう」
いつも通り、会話をしながら、坐っての食事となった。
「ごはん食べ終わったら、一緒に豆まきする?」
訊いてみた。
すると……。
「今日はもうしませんよ」
「今日しなかったら、今度は来年だよ?」
ぶんぶん丸、目をくるりと動かした。
「だったら、今年はもうしません。でも、豆は食べますから!」
炒り豆は食べるらしい。ぶんぶん丸、なぜか豆まきの後に残った炒り豆を食べるのが好き。糖衣なんてかかっていない昔ながらの炒り豆をぼりぼり食べる。
歳の数なんて無視して食べつづける。
あればあるだけ食べてしまうから、袋ごとは渡せない。小鉢に出してやる。
「これくらいでイイ?」
「これだけですか?」
「これくらいにしておきましょう」
ぶんぶん丸、18歳の冬、やっぱりまだ子ども??