ミネ歯科医院 歯のこと、口のこと、皆で一緒に勉強しようよ。 -22ページ目

「ポケットが、今回も大丈夫ね。よかった。(^∇^)」

Kさんの、この言葉を聞いた、担当になった新人の衛生士が、びっくりしていました。

患者さんが、まず、ポケットの深さを気にしている。というか、ポケットの意味を知っているということをです。


「昔は、ポケットが、4mmとか、5mmとかあったのよね。

以前担当だった、Yさんに本当にいろいろと指導してもらったのよ。


ポケットが深かった時は、システマ(先の長い1歯用の歯ブラシ)も使ったりしたし、

歯間ブラシも、なかなか、入らなくって、なんども、入れ方を教わったのよ。

手取り足取りかしら。

Yさんは、歯ブラシのチェックが、厳しかったから、頑張ったわよー。

毎回、ここのプラークが残っていますよ。って注意されるからね。」


「でも、ここ最近は、歯ブラシと、歯間ブラシだけよ。ここまで来るのは、長かったわよー。」

「10年間、Yさんに、ずーと見てもらってたから、良かったのかもね。

本当に、感謝しているわ(^O^)。」


Kさんのお口の中は、いついらしても、プラークが残っているところも、歯石がついているところもありません。

本当にピカピカな歯肉です。


このお話を、新人の衛生士に聞かせていただいたこと、本当に感謝しています。

患者さんと、衛生士の信頼関係が、なければ、患者さんから、このお言葉をいただくことはできません。


そして、衛生士が患者さんの口の中の、変化を、見逃さない目を持つためには、訓練と勉強が必要です。

新人の衛生士です。まだまだ、勉強しなければならないことがたくさんあります。

Kさんには、教えていただくこともあると思います。


日々の診療で、これから、コーチングの難しさに悩むこともあるでしょう。

技術の足りなさに悩むこともあるかもしれません。

でも、私は、新人の衛生士が、Kさんの、言葉の重みを受け止め、精進してくれると、信じています。




















高齢者の場合、誤嚥性肺炎の頻度は高く、死亡原因にもなります。

誤嚥性肺炎には、大別すると、気道閉塞、化学的肺炎、細菌感染の3種類です。


気道閉塞は、食物などの、誤嚥により、突然気道を閉塞し、窒息、無期肺になることもあります。

この場合は、食物を、吸引するなどの処置が必要になります。

処置が適切であれば、肺炎とならない場合もあります。


化学的肺炎は、胃食道逆流の為に、胃液、または、胃内容物、つまり、酸性のものを、誤嚥することによって起こる肺炎です。胃酸はものすごい強酸です。これによって、気道が損傷され、胃内の細菌によって、肺炎を起こすと考えられているため、食後などは、すぐに、横にするのではなく、一定時間30度の仰臥位にすることが、望ましいと言われています。


細菌感染とは、口腔内、咽頭の細菌を気道に誤嚥し肺炎を起こすものです。

むせることが、出来ないような高齢者は、誤嚥物が深く達し、重症化しやすいです。

歯がないから、汚れないわけではありません。常在菌として、細菌は1リットル中10⁸個も含まれます。

口から食べないから、汚くないわけでもありません。

口腔内を清潔にすることが、誤嚥性肺炎の予防にとても大切です。



嚥下障害を疑うポイントがいくつかあります。

1.むせ

水を飲む時にむせる。食べ始めにむせる。途中からむせる。続けて飲み込もうとするとむせる。

2.咳

食事中から、咳が出始め、食後1~2時間に集中して咳がでる。

食後、横になるとすぐに咳が出る。など。

3.痰

食事を開始してから、痰がでやすくなった。

4.のどの違和感

喉に、食べ物が残った感じがする。

5.声の変化

食事中、食後にガラガラ声になる。

6.食べ物の好みの変化

汁物がいや。パサパサしたものは、飲み込めない。軟らかいものを好むようになった。など

7.食事時間 食べ方

食事に時間がかる。上を向かないと飲み込めない。食べ物が、口の中に残る。など

食べると疲れる。


この、嚥下障害が、誤嚥を引き起こす可能性があります。

観察をしてみてください。



歯科医として言えることは、口腔ケアが、必ず細菌性の誤嚥性肺炎の予防になるということです。


この、口腔ケアと、摂食嚥下障害のリハビリについては、また後日お話しますね。

(o^-')b






「先生、ちょっと、堅物なお父さんなんですが、奥様が、寝たきりで、口腔ケアを、希望されてます。」

訪問看護ステーションからの依頼でした。

70代のご夫婦で、老老介護のお宅でした。

奥さまは、多発性の脳梗塞で、手も、足も体もほとんど動かない状態で、失語症もありました。

始めてお宅に伺った時、一緒に行ったスタッフは、お父さんのお母さんを思う気持に感動し、涙したほどです。

慣れない、介護を、お父さんは、一生懸命にしていらっしゃいました。


胃漏での、食事なのですが、お父さんは、必ずお母さんの為に、いろいろなものをミキサーにかけて、

食べさせていました。たとえば、コーンスープ、煮豆、アップルパイ、なんでも、ミキサーにかけました。

「おかあさん!おいしかったら、目、パチッ。」

お父さんと、お母さんの合図です。

ほとんど、動かない体なのですが、瞬きだけは出来ました。


お母さんは、いつも、穏やかです。

お話し好きのお父さんを、目を細めて見ているという感じです。

そんな、お母さんに、お口から、もっと、食べれるようにしてあげたいと、お父さんは思っていらしゃいました。

お母さんのお口の周りの筋肉は硬くなってしまっていたので、ほぐすのが大変でした。

週に一回のマッサージでは、なかなか、思うようにいきませんでした。

マッサージも、結構力が入りました。

「おかあさん!痛くないか?痛かったら目パチッ!」

お母さんに、いろいろ聞いてくれるのもお父さんです。

いつも、どの場面でも、お父さんの優しさがみえました。


体が動かないので、着替えがとても大変です。

病院の検診に行く時の服は、おとうさんが、りホームしていました。

「おかあさん、この、気に入っていたスーツ切っていいかい?」

元気なころに、着ていたスーツも、コートも、ブラウスも、カーデガンも全部お父さんの手づくりリホームです。

前あきの服がほとんどなのですが、前は、縫ってしまいます。

後ろ身頃の真ん中にハサミを入れて、マジックテープで留めるという方法です。

「お母さん!これを着てると、寝たきりには見えないんだよね。素敵ですねって、みんなに言われるよねー。」

ほんとうに、素敵なのです。

お父さんの裁縫ですから、細かい所は、、、、でも、とても、上手に縫ってあります。

あたし、この方法紹介したいな。なんて、言ったこともあるくらいです。


お父さんは、車が大好きです。

「レクサスでも買おうかな。なんて思ったけど、お母さんにわるいしなあぁ。」

「だから、キャンピングカーにしようと思うんだ。お母さんのベッドを入れて、胃漏が、出来るようにすればいいし、おれは、なにが食べたいわけじゃないから、酒とつまみががあれば一杯すればいいし、どこでも、止めて寝れるからなあ。伊豆に、車いすでもはいれる温泉もあるんだよなあ。」

「この間、幕張まで、お母さんとキャンピングカーを、見に行ったんだよ。」

とても、楽しそうに話していました。




突然、ケアマネージャから、連絡きました。

お父さんは、癌が見つかって、入院したということ、お母さんも、介護施設の病院に入院しているとのこと。

訪問治療は中断してしまいました。


それから、半年ぐらいでしょうか、お父さんが、亡くなったという連絡を受けました。


お父さんが、亡くなってから、キャンピングカーが、出来てきました。

あんなに、お母さんと一緒に旅行に出かけるのを楽しみにしていたのに。です。

本当に、本当に残念です。

私たちは、お父さんにいろいろなことを教えていただきました。

夫婦としての、ありかた。やさしさ。思いやり。。。。。

本当に、ありがとうございました。


お母さんの介護は、お仕事を辞められて、お嬢さんが今、していらしゃいます。

私たちもまた、訪問治療を始めさせていただいています。


おとうさん!大丈夫です。やさしくマッサージしています。





前にも書きましたが、102歳のおばあちゃんの口腔ケアに、週一回いかせていただいています。

96歳のときに、骨折してから、寝たきりになってしまいました。

ご自宅で、おばあちゃんの娘さん二人と、息子さんの三人で、介護をしてらしゃいます。

介護を、している中で、一番大変だったことが、食事なのだそうです。

どんなものが、よいのか、いろいろ悩んだそうです。

試行錯誤の末、今の、食事に、落ち着かれたそうです。


ご紹介しますね。すごいですよ!


毎朝、食事の前に、飲むものがあります。

緑茶+にんにく1片のすりおろし+うめぼし(塩分6%はちみつ入り)のほぐしたもの+とろみゼリーです。

これは、5年間かかさず、飲んでいます。


10時ごろ朝食

ご飯(3合のお米に5合のお水)

味噌汁    根野菜、きのこ、季節の野菜などを入れて味噌汁を作り、その汁だけに豆腐を卵をいれたもの

にまめ   インゲン豆や、おたふく豆などの甘煮

佃煮や、鰹節、ふりかけなどなど5~6品


2時半ごろ昼食

カステラ1片または、かぼちゃプリンか、ミルクプリン

牛乳

ビタミンゼリー(アミノバイタルなど1本)


5時ごろ

ヨーグルトに、プルーン小さじ1/3をまぜたもの。


8時から9時ごろ夕食

煮魚の日もあれば、お刺身の日も、野菜の煮付けの日も、カレーやシチューの日もあるそうです。


このほかには、ビオフェルミンなどの胃腸薬を一日3回飲んでます。

胃腸薬以外は、ほとんどお薬はなく、便秘のときだけ、座薬を使うだけです。


おばあちゃんは、グルメです。ケーキ屋さんの、プリンしか食べません。

味が薄いのも嫌いです。しっかりした味付けが好みです。



おばあちゃんは、おしめをしていません。

ベットの横のトイレで、ちゃんとできるのです。

これは、このような、きちんと、計算されている食事をしているからだと思うのです。


ご家族のご苦労ははかり知れませんが、お母さまへの愛情にはいつも、感動します。


私たちが、お手伝いできることは、美味しい食事ができる口を維持することです。

週1回ですが、お顔のマッサージと、お口の中の洗浄をしています。


私たちは、おばあちゃんのご家族と関わらせていただいたこと、とても、感謝しています。


最後に、おばあちゃんを紹介します。

ユイおばあちゃんです。

お肌は、ピカピカです。


細腕じゃない??女歯科医の繁盛記

かわいらしいおばあちゃんでしょ(^-^)/










Sさんのその後です。

歯ブラシの癖で、前歯の3本が、うまく磨けてなかったのです。


治療前は

歯茎が、ブヨブヨして、すぐに出血しました。
細腕じゃない??女歯科医の繁盛記

表面の、歯石をとり、歯ブラシ指導もしました。

その後SRPを行いました。

SRPは歯肉の中にたまったの歯石をとって、根の面をきれいにすることです。

歯周病の原因は細菌感染です。

その細菌の塊が、歯石です。

歯肉の奥に入り込んだ、歯石をきちんと取らなければ、歯周病は、絶対に改善しません。


治療後はこれです。



細腕じゃない??女歯科医の繁盛記


歯肉が、ピカピカになっています。

ポケットも2㎜に改善しました。


ご自分での、お手入れも、楽にできるようになると思います。


皆さんも、この、ピカピカな歯肉手に入れてください。

歯茎から血が出るという方は、必ず、歯肉の奥に歯石が潜んでいます。

この奥の歯石をとることが、大切なのです。

歯石をとることで、

口の中のべたべたした感じがなくなります。

歯が、ぐらつく感じもおさまります。

なにより、すっきりすると、みなさんが、おしゃいます。



今回、Sさんの担当歯科衛生士は、山田です。
ミネ歯科医院では、お一人お一人に担当の歯科衛生士がいます。

患者さんの、お口のすべてを把握しています。


担当の歯科衛生士と一緒に、お口の健康づくりをしてくださいね。(o^-')b